価格破壊、ここに極まる。

スペック
 モデル名  プレイテック ST250
 カラー  SBL(ソニック・ブルー)
 スケール  648mm (22フレット)
 ボディ材  ホワイトウッド
 ネック材  ボルトオン・メイプル
 指板  ローズウッド
 ピックアップ  シングルコイル×3
 ブリッジ  シンクロナイズド・トレモロ
 スイッチ  ボリューム/トーン×2/ピックアップ・セレクタ
 その他  ピック×1付属
 購入価格  衝撃の 5,980円!

 

プレラトについて


  「プレイテック」は、サウンドハウスが展開する楽器・照明器具の総合ブランド。
 オリジナルの楽器を販売するメーカーは数多くあれど、価格破壊ともいえる低価格商品を多数取り揃えているのが同社の
 特長で、その価格設定は他の追従を許しません(^_^;)。
  今回、なんしぃが購入したのは「ST250」というモデル。名前から連想できるように、ストラトキャスター・タイプのエレキ
 ギターです。そのスタイル、シングル×3のピックアップ配列など、もろF社のストラトキャスターをレプリカしてます(笑)。
 しかしこのモデルのポイントは、その価格!一般的な初心者向けギターはいくら安くても1万円前後ですが、「ST250」は
 5,980円(税込)です。中学生のお小遣いでも買えてしまいます!因みにテレキャス・タイプの「TL250」は6,980円、レス
 ポールタイプの「LP400」ですら12,800円…もう、笑うしかないです。
  しかし、「低価格=低品質」というのは世の常識。商品のクオリティはもとより、楽器として使えなければ意味がありま
 せんよね。プレイテック「ST250」の商品クオリティについて、出張先の「お遊び用」に購入したワタクシなんしぃが、
 初心者なりの知識とプレイテク(←皆無です…念のため)で紐解いてみます!

▲BACK TO PAGE TOP▲  

 

ディテールチェック

  スタイルは、まんまF社のストラト(笑)。
 ヘッドのメーカーロゴを見なければ、そっちの
 ほうと間違えてしまいそうですね。
  ピックアップの並び方や各スイッチ、シールド
 差し込み口まで「完璧」と言えるほどコピって
 るのがお分かり頂けると思います。とは言え、
 もはやワールドスタンダードともいえるこのスタ
 イルは、真似っこしてるメーカーは沢山あります。
 ここはF社に敬意を表すと同時に、さらっと流し
 ましょうね。
  白いピックガードは若干(てゆーか多数?)、
 ネジなどで傷が入ってるような気がします。
 「新品!?」と考えてしまうと不条理を感じて
 しまいますが、5,980円という価格を考えたら
 納得できてしまう部分でしょう。どうせ演奏
 したら傷だらけになってしまうでしょうから。
  指板はローズウッド仕上げ。メイプル材の
 上に「どすこーん」と貼りつけたような加工
 ですが、むしろ問題はフレット処理。端の精度
 がイマイチで、指をスライドさせるとゴツゴツと
 引っかかる感じがします。速弾きやスライド
 奏法をメインに使う方は、不満点になるかも。
 (私はあまり気になりません)
  背面はスッキリ。これまた本家ストラトのイメ
 ージ通りに仕上がっております(笑)。
 弦交換用の穴が空いてますが、カバーを外した
 ほうが作業性は良いでしょう。因みに私のは
 このカバーを止めているネジ(内部)がやや
 錆びておりました。プレイには支障ありませんが
 気になる人は気になるかも!?
  ペグは横から穴に通して弦を巻くタイプ。
 見た目の印象は悪くないですが、ペグを回した
 際の節度がやや曖昧な感じ。
  因みに私の個体は、初期装備の弦が錆びて
 おりました…(爆)。
 (写真は弦交換しております)
  ネックの仕上げは合格点。コーティングの類
 はされていないので、使っていくと汚れていくと
 思いますが、これを磨くのもスキンシップです!
 なお、ネックの太さは標準的で、幅も同じく。
 初心者向きとは言え、これまた本家ストラトと
 同じイメージですので、手の小さな人は注意が
 必要です。まぁレスポール程のごっつさは無い
 のでご安心ください。
  ピックアップは、やや安っぽい感じです。
 まぁここは交換できる個所ですので、サウンド
 に満足できなければアフターマーケット品を
 装着するのも良いかと思います。
  因みに一般的にブリッジに向かうにつれて
 ピックアップ高は上がる(高くなる)のですが、
 「ST250」は奇麗にフラット…(爆)。まぁ音の
 好みもありますし、調整も可能ですので大きな
 問題にはならない…かな?
  スイッチ類はしっかりとしたものが装着されて
 おり、断線などの初期トラブルもありません。
 ピックアップセレクタの操作性も良く、音もしっ
 かり変わるので安心です(当たり前か?)。
  ボディの塗装は文句なし。質感も5,980円
 とは思えないもので、ぱっと見の満足度は○。
 但し、よく見るとカット部分が奇麗な曲線を
 描いていなかったり、粗く削られている部分が
 見受けられます。でもビンテージモデルでは
 なく弾き倒すギターと考えればノープロブレム!
 何と言っても5,980円ですから!!

 

インプレッション


  王道のストラト・スタイルである「ST250」。まずは注文から配達までの速さに感動(爆)。在庫品であれば、注文から
 2〜3日で手元に届きます。梱包は軽めですが、緩衝材に包まれて問題ないレベルでしょう。
  本体と付属品を取り出してみると、まず目についたのが弦の錆び。弾けないほどではありませんが、プレーン弦は
 ほぼ終わってる状態で「びよよ〜ん」と唸ります…。まぁ値段を考えると仕方がないのでしょうが、せめて消耗品である
 弦だけでも新品にしてほしかった…。おそらく在庫品だからだと思いますが、取り寄せや納期待ち品は新しい弦が装着
 されているのかも知れませんので、敢えて在庫品に飛びつかない、というのも手かも。
  さて、弦を張り替えて改めて演奏。音の出方や各部の操作性は問題なく、アンプにつなげるとストラトらしい乾いた
 サウンドが楽しめます。ややアタックが弱いかなぁ…とも思いますが、アンプやエフェクターを繋げれば気にならなくなる
 レベルです。厳密にはオクターブ調整が必要かとも思いますが、気軽に手にとってサッと弾ける良さがありますね。
 普通にプレイすればチューニングも安定してますが、トレモロアームは微妙…。何せユニットがボディにがっちり接続
 されてますから、激しくアームを動かすと壊れそう(爆)。チューニングも狂いますが、これは値段の高いギターでも
 起こりうる症状ですので仕方ありませんね。フレットの処理やボディカットなど細かいところに粗さが見受けられますが、
 値段を考えたら「むしろ良い!?」とすら感じてしまいます。ピックアップセレクタによる音の変化も確認できましたし、
 断線や接触不良のトラブルも今のところ発生せず、演奏には問題ありません。
  本格的に音質を追求する人やコレクターの人には勧めにくいですが、お遊びギターが欲しいと考えている人や自分で
 カスタムギターを作成しようと考えている人には、まさしく打ってつけの素材であることは間違いありません。
 何せ、「5,980円」ですからね〜(^o^)/
  最後に補足ですが、今回注文にあたってサウンドハウスの方と色々やり取りを行いましたが、スタッフの方の素早く
 丁寧な対応は関心しました。メインギターのほうの販売店は対応はイマイチでしたから…。初期不良トラブルも迅速に
 対応してくれそうなので、興味のある方は安心してご購入ください〜。

▲BACK TO PAGE TOP▲