タッカーのエッセイ其の二********************************************************
「峰不二子って…」


 「斬鉄剣」はTVスペシャル中心サイトなので今回は私の好きな「ルパン暗殺指令」から話をスタートしよう。
 あの作品が放送された時、バイクに乗って登場する不二子を見て、
  「これ、不二子ちゃんだよな〜? 増山さんの声だし・・・」ってのが第1印象だった。
  「これが今回の不二子なのか〜!」ってね。
 不二子のキャラクターデザインというものを意識しだした最初の作品だったな。

 不二子のデザインで一番世の中に浸透しているのは、やっぱり「新ルパン三世」の不二子なのかな。
 作品数も多いしね。
 私も「不二子」と聞いて一番に思い浮かぶのは「新ルパン三世」のあの不二子ですね。

 話を「ルパン暗殺指令」に戻すけど、あの作品の作画監督・キャラクターデザインは江口寿志氏。
 そう、デザインに関していえば完全に江口ワールドに引き込まれた不二子だよね。
 一般的に不二子はすごい美人ということになってる。
 とりわけ「新ルパン三世」以降においては、その魅力で数々の男達を手玉にとってきた。
 もちろん、ルパンもね。
 原作者であるモンキーパンチ先生の描いた「不二子」という大枠はあるんだろうけど、
 キャラクターをデザインする人の美人像とか思い入れがわりとストレートに出てると思う。
 ルパンや次元、五右ェ門、銭形はそうはいかないんだろうけど、不二子の場合は比較的自由な気がする。

 ところで、皆さんは不二子のデザインではどれがお好みですか?
 モンキーパンチ先生の原作、旧ルパンの前期、旧ルパンの後期等々いろいろあるよね。
 それからコミックではShusayさんの作品と山上正月さんの作品。
 そしてもちろんTVスペシャルもね!
 自分はこの不二子はどうも・・・とか、この作品の不二子はちがうだろ〜とか
 いろいろ意見があるんじゃない?(笑)

 ともかく、原作がコミックということは原作者が描いたオリジナルデザインが在るわけです。
 ずっと同じ登場人物で、これだけいろいろデザインが変わっている。
 それでもやっぱり「ルパン三世」は「ルパン三世」なんだよね。
 賛否はあるにせよ、さまざまな解釈のいろんなデザインの「ルパン三世」が存在しうる。
 そこが「ルパン三世」という作品のすごいところであり、懐の深さなんでしょうね。

 これからもいろいろな人によって「ルパン三世」が作られ続けていくんでしょう。
 それらの作品が「ルパン三世」なるものをこれからも伝え続けてくれることを切に願っています。           

                                         (Takker 2000. 1.19)