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Charles VII (シャルル7世)

Charles VIIはフランスにおいて中世から近代への転換点となった王でした。

中世の終わりという点から見れば、イギリスとの百年戦争をついに終結せしめた王でした。

百年戦争について簡単に説明します。要因を3つ挙げます。

経過は次の通りです。

フランス イギリス
1337~60
イギリス優勢
ペスト流行。
ジャックリーの乱
イギリス黒太子エドワードが活躍。
1367~80
フランス優勢
シャルル5世が反攻。 ワットタイラーの乱。
プランタジネット朝滅亡、ランカスター朝開始。
1380~1422
イギリス優勢
精神病のシャルル6世のもと、貴族が分裂。 ヘンリ5世がパリ占領。
ヘンリ6世がフランス王に即位。
1428~53
フランス優勢
ジャンヌダルクが活躍。
シャルル7世が即位。
イギリスは大陸から全面撤退 (カレを除く)。

Charles VIIは、自分が即位できないうちに、ついにヘンリ6世にフランス王として即位されてしまうなど、 百年戦争を通じて最悪の状況に追い込まれます。 しかしJeanne d'Arcの活躍によって形勢は大逆転し、大陸からイギリス勢力を追放します。 Jeanne d'Arcはまさに奇跡でした。

百年戦争によって領土が整理され、イギリスは島国となりました。 フランスとイギリスの関係は単純化し、それぞれ国民国家が成立しました。

Charles VIIは国土統一を果たした後、中央集権、絶対王政を目指す政治改革を行います。 すなわち近代の始まりと言えるものでした。 改革の内容は次の通りです。