2000/9/2

出会い

1989年1月5日、今は亡き母も一緒に
久里浜のマルチーズブリーダーさん宅での初対面。
生後4ヶ月になっていたので、他の赤ちゃんと違ってとてもおとなしい子で、
帰りの電車でも一言の声も出さなかったムーニーでした。

名前

我が家の一代目のマルチちゃん達が
ノンノン、ぺぺ、と言う名だったのでムーニーも始めは
ヌーヌーなんて言われていたが、いつしかムーニーちゃんになっていた。

これはノンノンが晩年使っていたオムツの名前で、なぜそうなったのか・・
5ヶ月
ムーニーの12年

お兄ちゃんの運動会に行って一緒に競技を見たり、
その頃は入れた図書館に行ったり、抱っこであちこち出かけました。
家の中で辛いことが有ると、ムーニーを連れて近くの森に行って
何時間も一緒に木を眺めていた事もありました。

1歳頃 7ヶ月 6ヶ月
ドジでお陽気なブルと違って、いつも物静かで、びっくりするような事をしたこともなく
実にエレガントに暮らした子でした。 カメラを向ければすぐにカメラ目線になり、
「いい子ね」と言われるより、「綺麗ね」と言われる方が好きだった彼女は、
晩年毛が薄くなりブラシをしてほしくなくなっても、リボンだけは付けると嬉しそうでした。
どろんこの所には決して入らず、汚れる事が大嫌いで、一人でいることが大好きな
ちょっと頑固な女の子だったムーニー。

箱入り娘で、4歳まで他の犬と遊ぶこともなく成長したので、
いつしか自分は犬だと思わなくなっていて、
ブルーノーが来た時には、女の子だから子犬を可愛がると思ったのに、
まるでお化けを見るように驚いて、椅子の上に上がりっぱなしの生活を続け、
一緒にご飯を食べたり同じベッドで寝るようになっても、
あくまでも「あんたとは一緒じゃないのよ」という態度を崩さなかった
プライドの高かったムーニーでした。

そのプライドの高いムーニーが、唯一デレデレになってしまうのが
この写真にちょっと写っているトナカイの人形。
アラスカのお土産に頂いた大切なお人形だったのに、
どうしてもくわえて持って行ってしまうので、とうとうムーニーの物に
なってしまったものです。
振り回してぶっとばしたかと思うと、大事に抱え込んだり
一緒に籠の中に入って寝ていたり。
シャイで孤独を愛したムーニーにとって一番の仲良しで
最後まで大事にしていたこの人形はいまお墓でムーニーと眠っています。

家庭の中で一番変化の大きい時期に共に暮らしたムーニーが旅だって、
今はポッカリと穴が空いてしまったようです。
ムーニーに慰めてもらったことは数え切れない程有りました。
小さなワンちゃんは私たちに沢山の安らぎを与えてくれました。
本当にありがとう、ゆっくりお休みといってあげたいと思います。


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