声帯ポリープ | 有茎性 無茎性(広基性) |
ポリープ様変性 | 男性に多い |
声帯結節 | 女性・小児に多い |
声帯嚢胞 | 先天性? |
☆扁桃の働き
扁桃は粘膜にある「リンパ組織」で、免疫に関する役割を担っています。表面にはヒダがあって、
有害物に対する「抵抗物質(抗体)」を作っています。左図のように、のどの入り口で、輪になって
集団を作っているのは、食べ物や空気と一緒に通過する細菌やウイルス類に対して、関所のような
役割を果たしているのです。
☆急性扁桃炎 | ☆扁桃肥大 |
細菌感染で、急に扁桃が炎症を起こした状態 をいいます。高い熱(40℃前後)と、のどの痛み や耳の痛みがあり、扁桃は赤く腫れて、表面に は白いブツブツ(膿)やカサブタがついて見えま す。 |
扁桃の役割が見直されている現在,ただ 大きいというだけでは、手術をしないのが 普通です.余りに大きすぎて、食物が飲み 込みづらいとか、呼吸がしづらいという時に は、手術を行うこともあります。 |
☆慢性扁桃炎 | ★「バカにできない」のは・・・ |
症状は特に無いのに、扁桃が暗赤色をしてい て、表面に白いブツブツが見えたり,扁桃を押す と膿が出たりする状態をいいます。この状態にあ ると、急性扁桃炎を起こしやすく,結局急性扁桃 炎を繰り返すことになるので、習慣性扁桃炎とも 呼ばれ、1年平均3〜4回以上反復する場合は、 手術を勧められることもあります。 |
病巣感染といって、蓄膿症や慢性扁桃炎 のように、バイ菌(特に溶連菌)が長い間存在 し続けることが原因で,全身の他の部分に 腎炎、リウマチ熱、心筋炎、皮膚疾患などの 治りにくい病気を起こすことがあります。 これらの病気が疑われる場合,扁桃を手術 的に取らなければならないこともあります。 |
☆治療☆
抗生物質、消炎鎮痛剤の内服または注射や、うがいを励行すれば、4〜5日程度でほとんどが治癒
します。慢性扁桃炎があって、皮膚の病気や腎炎,心膜炎などの病気で、扁桃に原因があるかもしれない
といわれたら、耳鼻科に相談してください。
例年、スギ花粉症の時期になると、眼や鼻の症状以外に「のどの違和感を覚える」という方は、 いらっしゃいませんか?以前は、花粉症による鼻水や鼻づまりに伴うカゼ症状と考えられて いましたが、最近では花粉による喉頭アレルギーもあるのではないかと疑われてきています。 また、花粉とは直接関係ないようですが、頑固な咳を伴うアレルギー性の気管支炎(アトピー咳嗽) もあるようです。 下の図は、のど(喉頭)を上から見たところです。花粉症による喉頭の異常がある場合は、 下図の披裂部粘膜の浮腫(白っぽく腫れた状態)を起こすといわれています。 気管(気道)と食道の境目の腫脹があるために、「食べ物を飲み込む時につかえる」とか、 姿勢によっては「何となく息苦しい」といった症状が起こりやすいというわけです。 治療としては、うがいの励行によって原因物質(アレルゲン)を取り除くとともに、 ステロイドの吸入などによって局所のアレルギー反応を抑えること、鼻・眼のアレルギーと 同様に抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤、場合によってはステロイドの内服を行います。 「痰を伴わない咳が頑固に続く」ような場合は、アトピー咳嗽の場合もありますので、 耳鼻咽喉科にご相談下さい。
図 喉頭を上方から見たところ