12月18日 |
8X10カメラ製作顛末 テスト撮影ポジを早速スキャンしてプリントする。 1,600dpiでスキャンしたら200MPixel(2億画素)になる。 これを16ビットモードでスキャンすると、 鮮鋭度はこんな具合。 第2打席は手持ちのスタジオフラッシュを総動員し、室内撮影に挑む。 至近距離で子供を撮影した。 アンブレラが離れるため絞りはF22-1/2が限界だ。 さぁ、ひと仕事終わった、と風呂でのんびりしている途中「あっ」と気が付いた。 撮影距離は80cm、撮影範囲は横幅50cm程度である。 ごく普通の撮影だが、8x10ではフィルムの幅が25cmだから倍率1/2の接写になってしまうではないか。 脳天気に風呂桶に浸かっているときではない、どう考えても露出補正が必要だ。 風呂を飛び出し、写真屋に電話して+1の増感を頼み、間一髪無駄玉を免れた。 三人中二人には奇跡的に眼にピントがあったが、残り一人は鼻の頭にピントがあって、歯は既にぼけている。 F22で被写界深度は+/-1cmである。 被写界深度はとんでもなく浅い。 なるほどなるほどで、実体験はいろいろ勉強になった。 何事もやってみないと分からないものだ。 カメラは使い物になりそうだし、これでしばらく遊べる。 |
12月17日 |
問題 『問題を無視する』というのは問題解決のための〔昔ながらの、しかし効果的な方法〕である。 |
12月16日 |
デパート ちと所用があって、日頃足を踏み入れないデパートへでかける。 景気は沈没して回復の兆しなく、リストラ続きで失業率は史上最高、賃金カットで消費低迷というニュースに毎日どっぷり浸かっている。 デパートなどはさぞかし閑散として、経費節減のため電気も消え、暗い顔をした店員たちが在庫の山を抱えてうつろな表情で、と期待して行った。<-おいおい |
12月15日 |
松下のデジカメ 『このレンズはズミクロンの名を冠しているが、柔らかさを持つ落ち着いたピントは、良質のズミタールやズマロンの描写を思い起こさせる。・・・・ よくここまで書く。 書き写していて蕁麻疹が出そう。<-だったら書くなよ 同じパナソニックでもLUMIXの方はスタイルがよく、くらっと来るところがある。 女の子の首にかけさせたり露骨にIXYのコンセプトににじり寄っているところは、マネシタ電気の名に恥じない。 このコンセプトならライカの名前にこだわることはないだろう。 これはデザインでそこそこ売れると見た。 |
12月14日 |
12月のデジカメ 12月に入ったら年末商戦は既に佳境に入って、目を引く新製品はない。 Canon1Dの発売時期が22日に決まった程度が話題か。 いまごろラインは突貫工事。 今年中に出れば立派なもので、開発担当者は正月休みを取れる。 慶賀。 NikonのCP5000は12/13発売だが、そう爆発的に売れる筋ではない。 売れるのか。 全部盛り込んだにしてはにやけた外装で、駆逐艦に戦艦大和の兵装を載せたようなもの。 道具の切れ味を感じさせない。 胸に迫るところがないし、仕様を潔く切って捨てたスマートさもない。 中途半端という感じがして仕方がない。 さほど売れないのではないか。 オリンパスはデジカメで100億円の赤字を出しながらも、大広告を続けるその根性は立派なもの。 ここは見習うべき。 |
12月12日 |
図書館 良く図書館を利用する。 絶版本、金を出してまで読みたくない本は借りることにしている。 だからほとんどは借りることになる。 ・検索システムは石器時代みたいなシステムで、カメのように遅い。 八王子の図書館は東京都で一番遅れていると言う噂も聞く。 こういうところで働くのも大変だろう。 官僚機構でがんじがらめにされているから、神経症先生とか恐喝警察官などが出てくる。 いっそのこと民営化してしまったらどうか。 |
12月11日 |
「いらっしゃいませ、こんにちは」 と最近ファストフードでよく言われる。 この「こんにちは」は居心地が良くない。 マニュアル通りの機械的慇懃さも嫌だし。 通常「こんにちは」などとは今誰も言わない。 ただ昼飯を食べに来ただけだ、こんにちはとすり寄られる筋合いはない。 |
12月10日 |
昔は良かった? 昔は人情があってとか自然が豊かで良かったとか、情緒的無条件賛成的反応があるようだ。 そうか? まず水道がない。 井戸なのである。 すべて水は井戸のポンプをわっせわっせと足を踏ん張り腕に力を入れてこがないと、出てこない。 炊事の水はまだ良い。 風呂の水もわっせわっせと汲み、バケツで桶に運ぶ。 仮に二日に一回でも、風呂桶一杯の水を井戸から汲むのは楽ではない。 沸かすのもいちいち風呂釜を炊かなければいけない。 炊飯器もない。 米を研いで水加減をしてへっついに火をくべ、火加減をしてという途方もない重労働なのである。 暖房のない冬も、暗い朝からこの労働である。 ホンの40年前はこうだったこと、それが普通だったことをまだ思い出せる。 いまが良くないとはいえ、その時代に戻りたいとは、冗談でも言えない。 こういう記憶がない団塊世代以降は、生活ということをどうとらえているのだろう。 電気もガスも水道もない世界を想像力でとらえるのは難しいか。 |
12月8日 |
社長 旧聞になるが「週刊東洋経済」10月13日号の富士通秋草社長のインタビューで、 「就任以来ずっと下方修正が続いている。社長の責任をどう考えるのか」という
質問に対し、 「くだらない質問だ。従業員が働かないからいけない。(後略)」との凄まじい 解答が掲載された。 |
12月7日 |
猫 この数ヶ月、のら猫と仲が良くなった。 朝30分ほど近所の岡を散歩するが、団地の中を歩いている私を見つけると、植え込みの影から、のら猫がみゃーんと一声鳴いてすり寄ってくるのである。 最初はおそるおそる近づいてくる猫の背中をなでる程度だった。 最近は地面に大の字になり腹をさすってくれとねだる。 あまつさえ飛びかかって顔をなめたりかじったりする。 こちらも猫好きだったからこうなったのだろうが、情は移る。 しかし団地はペット禁止だし、女房は猫嫌い。 こちらとてそうながいこと寒風に吹かれたまま猫と戯れているわけにはいかない。 健康増進中なのである。 目的遂行のため「ばいばい」とすたすた歩き始めると、猫は悲しそうにみゃーんと鳴きながら数十メートル追ってくる。 毎朝のことながらこの別れはすこし寂しい。 |
11月29日 |
Y電気にて 茶髪の男が店員に どれからどう展開したのだろう、レジが済んでしまって傍聴は終了。 |
11月28日 |
ラウム車検終了 買ってから3年間で修理らしいのは、通勤途中でおばさんに追突されたときだけだし、JAFも呼んだことがないし、日本車はそもそも車検整備などは要らない。 「ミッションオイルを換えればあと3年は大丈夫です」「これだけ出せば3年間無償保証が付きます」「底の清掃を」「あれも」「これも」というディーラー整備の営業トークを大きく振り切って、10万円で上げる。 バッテリはそろそろ換え時だが、今年の冬はこれと心中する。 バッテリが壊れて動かなくなることはあっても、暴走することはない。 「パワーウィンドーのスイッチが時々聞かなくなるんだけどついでに見といてくれる?」 アメリカでも6年間10万キロカムリに乗った。 車検や定期点検などない。 その間は、エンジンオイル交換とバッテリ交換だけで、至極快調だった。 オークランドの帰りに底をぶつけてオイルパンを壊し、オイルをぶちまけエンジンが瀕死になったのは秘密。 |
11月25日 |
百草園 日野の百草園を家族で散歩。 快晴で暖かく、紅葉のなかを気持ちのいい散歩だった。 ここは6年前に日本に帰って日野に住んでから、お気に入りの散歩コースだ。 駅から丘陵頂上の百草園まで、山道を歩く。 丁度往復5千歩程度で、勾配もきつくもなく、良い運動になる。 手軽だが峠道、尾根道、牛小屋、栗林と田舎道が続き、のどかで金もかからずいい。 カメラはいつも持っていくが、記念写真撮影ポイントは大体同じ場所になる。 場所はは同じでも、季節、時刻、天候で全く違った写真になる。 |
11月23日 |
8X10カメラ製作顛末-5 予定より3日早く現像上がり。 一枚は隅の方に光線引きがあったが、どうやら引き蓋の抜き差しのときにフィルムホルダを浮かしてしまったらしい。 改めて8X10の被写界深度の浅さに驚く。 バックがほんの5mmティルトしていても被写体側では合焦面が45度程度に傾いてしまい、深度でカバーできない。 その他にも使い勝手やスキャナとの相性など実体験してみないと分からないことが一杯あった。 良い勉強になった。 |
11月18日 |
8X10カメラ製作顛末-4 手持ちのレンズで唯一8X10をカバーするのがフジノンW250mmである。イメージサークルはほとんどアオリの余裕はない。250mmレンズは35mm相当の写角になる。広角ではあるが被写界深度は狭く、開放F6.3では2mの距離で1cmしかピントがこない。十分絞らないととても使えないが、回折限界を考慮すると32程度までしか絞れない。しかしそこまで絞ると曇天ではシャッタースピードが1/4秒になるから、人物はきつい。晴れの日だけの出番になる。またルーペでピントグラスをと押さえるとたわんで、結果的に前ピンになると言うことを発見。結構ピントに関してはデリケートである。いろいろ勉強になる。 日曜日に実写テストを敢行した。気分はスティーブン・ショアかリチャード・アベドンである。 |
11月17日 |
8X10カメラ製作顛末-3 カメラの製作は、力仕事だった。段取り以外あまり頭を使わず、しこしこと木工細工である。部品をサンド掛けし、直角を出しながら、接着とネジ止めでブロックを組み立てていく。フロント、バック、スタンダード、など合計8ブロックである。気を使うのはピントグラスのストッパー位置で、きちんとフィルムホルダの乳剤と同じ位置になるようにしないといけない。それ以外組み立ては、そう難しくない。血豆も作らず、バンドエイドのお世話にもならず、無事木組みは終了。 完成後光漏れチェックをする。肉眼では見えない光漏れをチェックするのだから、これは面倒。洗面所を家族立入禁止にしてにわか暗室に仕立て、カメラの内部に35mmネガフィルムをセットして、1時間ほど直射日光に晒す。 |
11月16日 |
8X10カメラ製作顛末-2 何故8X10か。 B0で200dpiを達成するためには、100MPixel以上(一億画素!)のデータが必要になる。CCDを使ったフラットベッドやフィルムスキャナできちんと解像できるのは2,000dpi程度が限度だから、4X5でも100MPixelに足りない。ドラムスキャナという手もあるが、スキャン代が半端ではない。そこで到達したのが「フィルムサイズを大きくする」、という単純明快な結論なのである。 一度は8X10を試したいと思っていたので決断は早いが、年中使うものではない。カメラを買うのは躊躇する。レンタルもない。そこでシアトルBender社(http://www.benderphoto.com)の木製ビューカメラキットを使って「カメラを作る」ことにした。10年ほど前に4X5キットを作ったことがあり、経験は十分ある。ラックピニオンもなくフレネルもない究極のローテクカメラだが、写真は所詮レンズとシャッターと暗箱があれば写る。レンズさえきちんとしたものを使えば、写りに変わりはない。幸い手持ちに8X10をカバーできる、フジノンの250mmがある。 |
11月15日 |
8X10カメラ製作顛末-1 究極の大判銀塩、8X10カメラ製作に挑戦した。 8X10はA4サイズの一回り小さいサイズで、六ッ切ともいう。フィルムはヨドバシで一枚1,000円。面積は4X5の4倍、35mmのフィルム2本分になる。 最近の高級機は評価測光が組み込まれ、シーンを解析して適当と「思われる」露光を決めてくれる。結構優秀で便利な露出だが、意図したとおりにはなるとは限らない。 |
11月14日 |
デジタル一眼 富士は自力で「カメラ」を作る力はないから、残るデジカメ一眼候補はミノルタ。しかし見えない。 |
11月11日 |
コンタックスデジタル一眼発表 コンタックスのデジタル一眼が、めでたく正式発表された。まずは慶賀。 秒間たった3枚連写(それもJPEGで5枚が限度!)に加えて、遅いので定評があるコンタックスのAF性能では、業務用にはごめんなさいだ。ボディーは1kg未満でD1、1Dよりも軽いが、コンタックスはレンズ、特に最近のレンズが十分重い。ボディーと相殺して携帯重量はCanon/Nikonと同じ程度になる。仕様が軽くて重量が重い。いいのか? 購入対象はデジタルになじみがあって、Zeissのブランドにしびれる金持ちアマチュアと言うことになるから、限られる。このマウントの新しいレンズを持っている人もそうはいない。経験から見てもコンタックスはボディーが弱体だし、ディジタルの実績の少ない京セラからこの新製品を買うのは冒険になる。心情的にはしばらく様子眺めか、1世代待つ人も多いだろう。 ひいき目に見てもあまり売れそうにない。一眼レフ購入ユーザの1%として、年間5,000台が良いところと見た。80万円で月に1,000台目標としているが、開発投資は回収できないだろう。 それにしても、早く12ミクロンCCD600万画素の画像を、見てみたい。 |
11月10日 |
最近の高級デジカメ Canon1Dの画像がひどいという噂がある。たしかに文月データでは偽色らしいものが派手に出ているし、伊達サンプルの渋谷画像にも、かなり激しく偽色が出ている。 松下のライカレンズデジカメは、レスポンスの改善や、パッシブAFとCCDAFのハイブリッドで、発想としては良い。しかし画質が悪いという噂が絶えない。 Canonが1/2"400万画素CCD用に開発したレンズを、エプソン、カシオ、松下、ソニーが使っていることは公知だ。カシオはキャノンであることを明示しているが、松下はLeicaのVario
Sumicronと表記、ソニーに行くとZeissのVario-Sonnarになる。 |
10月29日 |
パキスタン人 WTLテロ事件で思い出した。 信頼できるエンジニアだったが、この騒ぎの中今どうしていることか。 |
10月28日 |
Mac 久しぶりに秋葉原を散策。 Macオーナーは常に不安である。 いつかはAppleが壊滅して、いや壊滅しなくともMacがDTP/印刷業界の専用機になって庶民の手が届かなくなったら、白旗を揚げてWinに転ばないといけない。 転向の準備はしているもののAppleはもう少し持ちそうなので、そのままという状況がずるずる続いている。このまま大過なく続いておくれ。 「あなた変わりはないですか Mac恋しい北の宿♪」 Macの次はUnix。 設計思想が明確で、まだいい(分かっているとは言わない)。 コマンドは明快で強力、スクリプトで大抵のことが出来るし。 支払いの悪い会社に5分ごとに督促のメールを送るなどは、パイプで一発だし(それって単なる嫌がらせか)。中身をいじってがしがし使うなら、Unixだろう。 |
10月27日 |
まじめにデジカメ産業展望 デジカメで日本の写真産業はどうなったか数字を追ってみた。 2000年の産業統計によると、映画/写真関係の総生産額は8,000億円とあるが、何故かこれにはデジカメが入っていない。 デジカメの4,000億円を加えると、何と1兆2,000億になる。 銀塩は確かに激減したが、デジカメが増えて、カメラ全体の生産額は激増している。 デジカメの単価が高いから、カメラの総生産額自体は上がっているのである。 デジカメで打つ手が全て裏目に出たミノルタが、銀塩の国内生産を集約しなければならなかった理由が分かる。 国内販売では、銀塩カメラの出荷額は730億に対してデジカメは1,311億である。 既にカメラの主体はデジカメになった。 カシオのQV-10から6年でここまで来るとは夢にも思わなかった。 いやほんと。 CCDやプロセッサの周辺技術蓄積が、簡単に最後の一歩を超えさせてしまったのだろう。 APSは激減した。 寿命は2年だった。 35ミリコンパクトカメラの命脈も、あとは海外市場の寿命だけにかかっている。 このあたりの領域はデジカメに浸食されていくだろう。 |
10月26日 |
使い捨てデジカメ あっけなく使い捨てデジカメが出て、仕様的には予想通り。 安く作るだけで面白味はない。 コンビニを使ったセールスチャネルとビジネスモデルも意外性はない、 本命になるだろうが、銀塩と同様、デジカメの売り上げと共存することになると思う。 この分野こそKodak/Fujiが、マーケティング的に地の利があって有利だろうに。 |
10月25日 |
BBS スマートメディアとコンパクトフラッシュの違いは?優劣とかあんの? デジカメで取った画像をそのままメールに添付して送ったらすごい容量になってしまいました。容量を小さくして送るにはソフトが必要だそうなんですが...私が買ったデジカメにはついていませんでした。(買いなさい) 写真ファイルなどが記録されたメディアは短期間なら問題はないが、長期間放置するとメモリが揮発性なため徐々に記録されている内容が消えて言ってしまう事があるので注意が必要。(おいおい) 最近デジカメが無性にほしくてし方がありません。今までカメラには興味がなかったので、カタログを見てもいまいちピンとこない。結局デザインとメーカーの売り文句で選びそうで、迷っています。なぜかカールツァイスと光学10倍ズームが心に響く。もしほかにお勧めがあれば教えてください。(デザインとメーカできめたら?) デジタル一眼レフカメラ って、一番の長所はシャッタースピードの速さなんでしょうか?デジカメの難点はシャッタースピードにあるといっても過言じゃないでしょう??だからブレると思っているんですが、実際少し動きのある被写体に対してどの程度カバーできているんでしょうか? 色収差とは、簡単に言えば「色のにじみ」です。各色波長が違うのでレンズ表面での反射も違います。遠くの小さな物体の色や強い光を浴びた物に色収差があるのは、当然ともいえますね。(おいおい) ツァイスだけが収差を除去しているわけではなく、ニコンやキャノン・オリンパス・ミノルタ等、国産メーカーも独自の理論で除去しています。(独自の理論って?) デジタルカメラからパソコン内に画像を取り込むのにはどうしたらいいんでしょうか?やはりケーブルなど必要と思いますがどんなケーブルでもいいんでしょうか?またパソコン上ではどのような操作をすればよいのでしょう?お教えください。パソコンには富士通のFMDとかかれてます。(全部聞くなよ) 光学3倍zoomってそんなに必要なんですか?デジカメなのに光学なんていうなよ、ってカメラ初心者は思ってしまうんですが.(ははは) デジカメを買ったんですけどインストールできません、エラーナンバー13とかでるんです。どうしてでしょうか?教えてください!(トホホ) 最近finepix1300を購入したのですがパソコンへの保存方法がわかりません。USBで接続している間は画像は見られるのですが、はずしてしまうとファイルがなくなってしまいます。接続せずに画像を見ることはできないのでしょうか?ソフトの使い方が全くわかっていないため詳しく教えてもらえると嬉しいです。(説明書読めよ) 超初心者の質問で申し訳ないのですが、デジカメで撮った画像(jpeg)を友人のMACに送ると、どうしても開けないらしいんです。原因は何なのでしょうか。当方WINで、WINに送った場合開けます。よろしくお願い致します。(あのねぇ) 添付ファイルでデジカメの画像が送られてきたんですが開くことができません。自分が使っているパソコンはiMacの333MHzです。相手もMacから送ったらしいんです。(あのねぇ) 私は大学の研究で人間の瞳の色を写したいのですが、精密に接写できて標準光 D65での色が正確に出るカメラってどれを買ったら良いのでしょう?(正確な色って?) 会社のHPの立ち上げにあたり、商品のPRにデジカメで撮影したのですが、バック(背景)だけ抜いて商品だけを切り抜いた状態にして乗せたいのです。アドビのフォトショップとかを使えばいいのでしょうか?ソフトはそれが使えないのだとしたら、何がいいのでしょうか?操作方法も教えてもらえたら・・・と思っています(おいおい、全部聞くなよ) FINEPIX4700ZかCybershotP-1にしようか迷っています。値段は後者の方が一万円ぐらい高いようです。どちらがきれいに写りますか?性能はどっちが良いですか? 教えてください。(トホホ) Fine Pix4700で撮った写真をメイルに添付して送ろうとしているのですが、どうしても遅れません。モデムの光が異常に早く点滅して、いつまでも送信が終わりません。1枚だけじゃなくて、他の写真でもそうなのです。JPEG方式の730kくらいのものなのですが...。(モデム?) |
10月18日 |
土門拳のついでに、荒木経惟批評 とは言ってみたものの、荒木経惟は切りにくい。近刊の「天才アラーキー写真の方法」荒木経惟を読むが、わからない。言葉は快く響くが、何も伝わってこない。何か言っているようで何も言っていない。韜晦の連続で、最後はエロダジャレで締めくくって強引に終了する。 土門拳には、写真と言葉が直結しているという信仰があった。土門拳は名文家でもある。文章は簡潔にして達意、また非常な読書家でもあった。だからこそ自分の内部回路で写真と言葉が緊密に繋がり、分離することが難しかったのだろう。 荒木にとっては「写真と言葉の関係を切り離すこと」が方法論だ。めったやたらに脈絡のない駄洒落、エロ言葉を繰り出し、論理に絨毯爆撃を加え、言葉に対する信頼をとことん崩し去る。その言葉の廃墟で写真をみせようという深謀遠慮が見える。確信犯である。 普通の写真家はシャイなもので、自分の写真を余り説明しようとはしない。写真は説明しきれるものではないし、説明して語り尽くせる内容なら写真など撮る必要はない。 荒木の写真論ではなく、戦術論になってしまった。 |
10月17日 |
土門拳 BBSでこんな問答を発見。 何事も型を優先して「修練」する、というアマチュア写真愛好家の一筋さには毎度笑ってしまうが、これはまた見事に典型的な、鍛錬の勧めである。 アマチュアにこの種を撒いた原因のひとつは、「土門拳」であると推測している。 土門拳は写真家としては、現在も「天才荒木」の次程度に知名度が高い。昭和三十年代から四十年代にグラフジャーナリズムで活躍し、ついでにアマチュア写真界の「神様」として君臨したのは周知のことだ。 土門拳は批評しやすい。単純明快で時代遅れな頑固爺だから。 昭和30年代にテレビが台頭して、グラフジャーナリズムが凋落、報道写真は役目が終わったにも関わらず「絶対非演出の絶対スナップ」を主張する。 残念ながら写真が、「現実を直視し現実をより正しい方向へ振り向けようという抵抗の『精神』」つまり「言葉」に直結することは、ない。写真だけで言葉のコンテクストを正しく伝えることは不可能である。どんな写真でもキャプション一つで、読み取り方(言葉への変換)は簡単に規定されてしまうからだ。 カメラマンの思い入れなど簡単に言葉ひとつでで蹂躙されてしまう。例を挙げよう。 土門拳も実は、失敗している。写真集「筑豊の子供たち」、「るみえちゃんはお父さんが死んだ」で意図したのは、写真を通して社会の矛盾を考えさせること。しかし結果的には、お涙ちょうだい写真集として受け止められた。これは本人も認めている。 この土門拳が、宮本武蔵流にアマチュア「写真道」を作って、「死んでも撮れ」と流布したのが、「修練の精神」が未だにうっとうしくくすぶっている一因の気がする。 |
10月16日 |
広帯域写真 サンヨーのDSC-MZ1には、2ショット合成によるダイナミックレンジ拡大モードがある。 サンヨーの写真を見た限りでは、そう感動的ではない。シーンを良く選ばないとただ画像が眠くなるだけという感じである。窓からの外景と室内を同時に「自然に」描写することは、合成ソフトの腕になる。どの程度出来るのだろうか。 |
10月15日 |
ライカ+松下の提携について 「アーノルドパーマー」も、イトーヨーカドーで売られて、「福助足袋」ていどのブランドに凋落した。ライカ+松下は1+1=-1である。ライカの名前でローレンツのアヒルのように買ってしまう人もまれにはいるだろうが。 ちなみにライカ並に古いブランドを調べてみたら、「仁丹」(1893)、「正露丸」(1905)、「養命酒」(1923会社設立)がある。ライカI型が1925年だから、ライカの台頭は丁度昭和初期にあたる。養命酒と同じ時期だ。養命酒とライカが同じとは。 |
10月14日 |
旭光学カメラ事業部長談 「高級コンパクトに関してはよく企画に乗ります。そのとき私は「やめろ」と言うんです。いわゆる高級コンパクトに関しては「まだペンタックスとしての神話がない」という言い方をしています。高級コンパクトを出すには、コンパクトカメラの分野で、ペンタックスブランドにそれ相応の神話がないと難しいだろうと思っています。」 |
10月13日 |
ベトナムとアフガン 「マクナマラ回顧録」と「友軍の砲撃」を読む。ベトナム戦争のトップとボトムの両方の視点から、いかにアメリカがばかげたことをやったか、ということを再認識した。マクナマラの民族主義を共産主義と見誤ったという告白も妥当だし、戦死者家族のベトナム戦争への痛烈な視点も理解できる。 |
10月3日 |
キャノン1D キャノンが高級デジタル一眼カメラ1Dを出した。EOSのネーミングから論理的にはそうなるが、D1に対してシャレになっている。今度はCCD、それもD1より50%ほど大型のものを使っている。CMOSではなく、CCDで余りノイズ処理をいじらないように変えたようだ。D1のような偽色対策はされているのだろうか。 ニコンはCOOLPIX 5000だ。COOLPIX995がコンシュマー向けの最上位機種かと思ったら、880系のコンセプトで5MPの上位機種を出したのは意表を付いている。意表は付いているが、しかし感動はない。 |
10月2日 |
銀塩回帰か 67のスライドプロジェクタを、押入の奥に見つけた。日本に帰って以来使っていなかった。投影するスペースがそもそもないのである。売り払う前に試しに67のポジを移してみたら、ぶっ飛んだ。 それもあってか、最近デジカメの色の浅さ、ボケず奥行き感のない画面にだんだん食傷してきた。一転して撮影は、リバーサルに戻ってきている。手間はかかるがいい。 |
10月1日 |
ADSL 自宅のインターネット接続をISDNからADSLに切り替えた。電話局から2キロほど離れているし、間に大電流をばしばし飛ばす京王線の高架が走っているため(とNTT担当者はのたまうが)、700kb迄しか上がらない。しかし結構いける。 メガバイトを超える転送も楽になったので、今までのシンプルなホームページをちょっと凝って作りかえてみた。写真を大量に放り込んで、レイアウト、デザインをチューニングして・・・。 はまった。 話は変わるが、WEBにしろパソコンワープロにしろ、縦書きがないのは文化障壁だろう。パソコン作業から離れて、縦書きの本に戻ると、不思議なもので全然違った世界が見えてくる。好きな小説を横書きにしてみたら、これが面白くない。パソコンのマニュアルを縦書きで書いたらずいぶん奇妙だろう。 |
8月19日 |
ファインダー LCDファインダの実用性が見えていない現在、デジカメに実像式ファインダーが全盛である。ズーム対応と対物レンズの小型化のため実像式にならざるを得ないとは言え、個人的にはガリレオ式(正式には逆ガリレオ式)ファインダーが好きだ。手持ちカメラの半分はガリレオ式である。 何故ガリレオ式ファインダーが良いか。 次に、実像式はプラスチックレンズで構成枚数も多く、プリズムで反転させるので、鮮鋭さが落ちる。この点ガラス光学系できちんと造られたガリレオ式ファインダーは、クリアで鮮明。実にいい。マニアにはライカM3のガリレオ式ファインダが定番だが、一度覗いてみると良い。ファインダ像は透明で絶品である。 第三に、実像式は、パララックスの補正が出来ない。ガリレオ式なら採光式ブライトフレームという手がある。 ちゃんとしたブライトフレーム付きガリレオファインダのデジカメは、可能性がないだろうか。 |
8月18日 |
ミノルタDimage7 最近のデジカメ機種ではミノルタのDimage7が面白い、というか興味がある。 今のところ画質は評価がいいようだ。 Dimage7のLCDファインダに注目しよう。昆虫写真家のちょうちん記事では非常に見やすいと好評だが、この人は無差別に誉めるから除外。 話は変わるが、駄目な場合に使われる評論家のレトリックには3種類あるようだ。 閑話休題、Dimage7のファインダについて、他には、 と書いているうちに町田ヨドバシに出かける機会があり、Dimage7をいじった。 AFは呆れるほど遅い。酷評は当たっていた。行きつ戻りつで試行錯誤をして、合焦まで3秒程度かかることもまれではない。これでは撮れない。とにかく早くこのカメラから遠ざかって飯食って寝たい、と思ってしまうほどの遅さである。大甘デジカメ評論家でさえ、口を揃えてAFが遅いというのもわかる。 これはミノルタの設計仕様の読みのはずれだ。このクラスはオリンパスがきちんと一歩先を行っている。E-10が出たときは既に開発が進行していて、仕様変更の余地はなかったのだろう。ミノルタは動きが遅い会社だから。 |
8月17日 |
デジカメメーカ 暇だからデジカメ各社を外食産業に見立てて見た。 カシオ : 「餃子の王将」 松下とライカがデジカメで提携した。デパートの食堂が帝国ホテルフランス料理のシェフを招いたようなもので、完全なミスマッチだ。今までのように、松下(ウェスト)が裏方としてOEMに徹していれば成功の可能性はあるだろうが、Panasonicブランドを前面に出したら勝ち目はない。それにしても何故ライカは、実績のあるミノルタと組まなかったのだ? |
8月16日 |
マーケティング 松永真理「i モード事件」によれば、マッキンゼーが「iモード」プロジェクトのお先棒を担いでいたそうだ。横文字のMBA用語を駆使するが、あまりの市場実態無視の青臭さに、途中から脇に追いやられたという。 「市場の現在」という到底分析不能なものを分析して、「市場の未来」というおよそ制御不能なものを制御しようとする理論がマーケティング理論。市場の現在から出発するのは歴史を学んで先を見ること、身も蓋もない言い方をすれば、バックミラーを見ながら運転することで、危なくて仕方がない。 世界の解釈は、とっくに「進歩信仰」を離れてヘーゲル-マルクスから構造論、ポストモダンに移っているのだから、単なる経済合理性ではなく、市場の隠れたコンテキストを正しく解読する手間暇を惜しんではいけない。定量データにしがみつくのではなく、計算不能な領域の議論をもっと。 |
8月15日 |
さる田舎で さる田舎で、年の頃は20代前半、学生に毛の生えたような男たち五人と、女一人のグループを見かけた。 |
8月12日 |
ソニー 世の中の動きは非線形であることはもう充分わかっている。としたら、予測は無駄。 ソニーのように片っ端から作ってみて、市場の反応を見て売れそうなところに集約していくのも、一つの方法である。ソニーは最初から数ラインのデジカメを整備して、どんどん統合と拡大をすすめていった。「下手な鉄砲」方式でいろいろ出してマーケットに探りを入れ、適応して行くのである。 |
8月11日 |
BSデジタル BSデジタル販売数がチューナーと受像機合わせても、月2万台だという。3年で一千万台を目標にしていたというから壊滅状態だ。売り出し前の空騒ぎも上滑りに思ったし、全く魅力を感じなかったから、この結果は意外ではない。80年代に華々しくぶちあげて全く展開しなかったCaptainシステムを思い出す。 これははっきりしていて、「テレビー>ハイビジョン、BSデジタル」という脳天気な線形展開がユーザから黙殺されたということ、言い換えればメーカが、マーケ屋の「進歩は常に受け入れられる」という線形予測にたぶらかされただけのことだろう。ついでに「他社がやるからうちもやる」式の横並び行動様式が、集団赤っ恥状態を招いたということだ。これで各社横並びリストラではたまらん。 リニアな進歩はデジカメ周辺でもいろいろある。 |
8月10日 |
福澤諭吉 明治30年頃、福澤諭吉はこう明快に断じて、東洋思想を断ち切った。 それにしても、「気」だの「超能力」を持ち出して来られたら、ロジックに乗らない、再現性もない世界だから、頼るのは直感だけになる。あるのは思いこみと図々しい断言だけで、議論にはならない。 |
8月9日 |
オカルトとAIBO 朝日新聞に、バブルの頃NECに君臨した、関本元社長の回想録(のようなもの)が連載されている。当時私は末端管理職で、内側から見ていたから、なるほど、あの人はあの事件をこう辻褄合わせしているのかということは分かった。しかし現場の実感的トホホ話とは大きく食い違うから、自慢話を額面通りに受け止める訳にはいかない。 本題に入ろう。この関本氏、バブルの頃「ホロニック経営」とかいうものを標榜していた。社内誌には「ホロン君」の活躍するお追従漫画も掲載されていたが、日々スケジュール遅れの言い訳に追われる我々末端管理職には別の世界であった。「ホロニック経営」は正直全く理解していなかったし、ついでに理解する気もなかった。 のっけからオカルト風に始まってしまったが、一気に本質に迫る。関本氏のではなくオカルトの。 大雑把にくくって、こういう、「科学依存を放棄し東洋的思想、オカルト、超能力、気などを指向する思想潮流」を「ニューエイジ思想」という。ジョンレノンの「イマジン」(1972)が「ニューエイジ運動の宣言」と位置づけられているから、ベトナム戦争後のヒッピーあたりが源流になる。 それがここしばらく、日本の上流管理層の通奏低音にもなっているような気がする。オウムなどの新宗教が、底辺の潮流としてそれに呼応しているのではないだろうか。 カリスマ経営コンサルタントの船井幸雄はこう言う。 話を進めよう。 同じソニー常務の土井利忠は、 彼は「AIBO」開発のトップである。 その意味するところは何か? 知られていないが、土井利忠は、「天外司郎」のペンネームで、「超能力」「気」についてのオカルト本を数冊書いている。いずれも「ト学会」方面のトンデモ本である。 かくしてロボットのマーケティングに関しては、ソニーの「AIBO」が一歩先行した。マーケティングが、市場調査的な線形予測で行われるよりも、常識はずれな発想で独断した方が「当たれば」面白い展開を見せる例ではないか。 余談だが、「AIBO」を見せてもらった。あの冷たいボディーで「癒される」という感覚はどうもわからない。しかし、これに共感して買う人が東京ドームの何十杯分もいることは事実である。 |
8月8日 |
何が売れるか ちょっと古いが、引用。 |
7月24日 |
アマチュアカメラマン 先日立川の昭和記念公園に行った。赤や黄色のポピーが満開で、天気も良く気持ちが良かった。あそこは花を撮るカメラマンが多いのは御承知の通り。 風がかなり強い日だった。ポピーの花は茎が細くて長い。花は前後左右に揺れまくり、とてもピントを合わせるどころではない。フレーミングもままならない状況である。三脚も扱い慣れていないようだ。 加えてピーカンの真昼の光である。影が強すぎてハイライトが飛ぶかシャドーがつぶれるか、どちらにしろフィルムの限界を超えた光線状況である。家のデジカメでは確実に白飛びする。ベテランならディフューザーを使うのだろうが、この風では固定もままならない。 経験者だったら、はなから諦める状況なのである。こういう初心者が悪戦苦闘しながらそこそこ撮れる様になるには、経験を積まなければいけないが、その失敗と克服が写真道楽の楽しみなのだ。こういう人が機材を購入してフィルムを消費し、カメラマーケットを支えているのだと思う。 |
7月23日 |
デジカメは使えるか? 最近デジカメの出番が増えた。3MP3倍ズームデジカメである。 しかし銀塩カメラの撮影範囲から見た場合、デジカメの出番は「フツーの生活記録写真」に限られる。残念だが20万円以下のデジカメの共通の限界だ。その理由は3点。 |
7月22日 |
デジカメこの一年 デジカメはこの一年間で、100万画素以上が83機種発売されている。売れ筋は200-300万画素らしいが、最近この近辺のデジカメは新味がない。Ixy
Digitalでユーザに「性能より見てくれ」と断を下されてしまったわけだから、力は出ない。やることがなくなったという感じで、各社お茶を濁すだけの停滞。 21mm単焦点の、固定焦点超薄型300万画素デジカメでも作るメーカーはないか。1/2"CCD、4.5mm/2.8( |
7月21日 |
デジカメ5百万台 デジカメが来年には日本で「5百万台」売れるという予想がある。 まずいちゃもんを付けると、調査会社ほど当てにはならないものはない。89年のこと、Dataquestは、IBMのOS2が92年にはMSDOSを押さえて世界制覇するという予測を発表した。これはものの見事にはずれて、以来調査会社の予想は天気予報と同じと見なすことにした。 世の中の動きは非線形だから、線形予測が出来ると思う方がそもそも傲慢なのだ。調査会社が過去に垂れ流した予想と結果を突き合わせてみたら、面白い結果が出るだろう。調査会社の社員は、出家するか首をくくるしかない。羞恥心があれば。 ないか。 ともあれ5百万台は信じられない。上に書いたようにデジカメも銀塩と本質的には同じで、ユーザから見れば「写真を撮る」という機能は変わらない。デジカメだからといってパイが広がったわけではない。つまりデジカメは銀塩カメラの市場を食い荒らすしかない。 デジカメが5百万台売れたら、当然銀塩のラボは売り上げを減らして路頭に迷い、フィルム会社は売り上げ半減で青息吐息になる。細々とではあるがプリント市場は残るし、医療用レントゲンと製版用フィルムの大市場は残るから、直ちにフィルムの市場がなくなるわけではないが、日没産業である。 無理を承知で年間5百万台を前提に考えると、老若男女貴賤賢愚を問わず、日本人24人に一人が買う計算になる。世帯数4千万だから8世帯に一台売れ、購買対象の勤労人口6千万人で見ると12人に一人が買うと言う勘定になる。勤労人口にはITに縁のない土方(土木建築関係といったほうがいいか)やタクシーの運転手も含まれるから、それを除くと実質購買対象人口はさらに減る。6人に一人がデジカメを買うということになる。ホントか。 5百万はいかなくても数百万であることは確かだ。 |
7月20日 |
デジカメで何が変わる? カシオが6年前、LCD付きデジカメのコンセプトを確立した。それがヒットして以来、デジカメは本質的に何も変わっていない。 デジカメにしたら写真を沢山撮るようになるか? フツーのユーザにとってこんな肩の凝る作業をする気になるのは、何かしら「記録に残して追体験」したい旅行、パーティ、結婚式、卒業式のイベントに限られる。イベントごとに4枚、5枚しか撮らない、そして一本の24枚撮りフィルムに、正月と夏休みの写真が収まる。 この状況はデジカメになっても変わるものではない。デジカメにも「撮る行為」のしんどさを軽減する力はない。デジカメの標榜するプリントサービスや通信は、撮ったあとの話である。撮ることの負担が減る訳のものではない。撮る機会は依然として、ユーザの「追体験」したいイベントの「頻度」と「気力」にかかっている。 デジカメでフィルムコストがなくなったら、「だめもと」感覚で沢山撮るようにはなるかもしれない。しかし、それは単にシャッターの回数が多少増えるだけだ。プリントする写真はLCDで選別されるから、プリント枚数が増えるようには思えない。 というわけで冷静に考えると、今のところ銀塩カメラの延長上にしか、デジカメの土俵が見えてこない。ということは台数は銀塩を超えることはない。これでいいのかという気もするが、革新的なコンセプトはそう簡単に出てこないし受け入れられない。 |
7月19日 |
デジカメ 暑さで脳味噌が溶けているかもしれない。論旨の矛盾不明の折はご容赦。 「蘊蓄蘊蓄.....まぁそのへんの話は写真を相当やってこないと分からないことだから、初心者レベルではデジカメも結構納得できるレベルになってきたと結論づけておこう」 閑話休題、最近はデジカメも銀塩カメラと同じように使える、ということがフツーの人に浸透した。銀塩が一般化するまで150年かかったが、デジカメはわずか6年で市民権を得た。カメラにLCDを付けただけだから、コンセプトはわかりやすい。 「デジカメってフィルムいらないんですかぁ」 |
7月14日 |
インクジェットへのプリントと画像サイズ うちのフラットベッドスキャナは光学解像度が800dpiしかないので、4X5フィルムでも情報量は12MPixelしかとれない。いつもA3プリンタでしこしこ1/4画面づつプリントし、張り合わせてA1に合成し満足していたが、知人が大判ポジから、大型インクジェットで一挙にB0(1,500X1,100mm)に引伸ばしてくれた。 原板が4X5だから1,600dpiでスキャンすると、画像サイズは50MPixelになる。これだけのサイズになるとPhotoshopでも500MBのメモリがないと扱いに苦労する。50MPixelあればB0を130dpiでカバーする情報量があって、画面1/3大の人物の微細なキャッチライト(目の光点)も、なるほどきっちりプリントされている。 50MPixelは、3-5MPでうろうろしているデジカメとは桁がちがうので、ひとまず夢の世界としておく。今回は一般ユーザのデジカメプリントと画素数について、大雑把に私なりの整理をしてみる。 視力1.0は、1分(1/60度)の分解能がある。検眼表の「C」の切り欠きが、丁度角度一分になるわけだ。月の見かけの視角が30分だから、視力1.0であれば月の上に15本の線を見分けられる。 その昔、現役末端技術者だったころ、レーザプリンタを担当した。最初は、背の高さほどあるメインフレーム用大型連続紙プリンタである。速度は一万行/分。図体は押し入れ二個分ほどあり、プリンタの天井裏にはシングルベッドほどの平面に、一抱えもあるヘリウムネオンレーザが鎮座していた。レーザはプリズムで天井を一周する間に、コリメータ、AO変調機を介してポリゴンミラーへ導かれ、F-θレンズで直径30cmの感光ドラムを走査する。 その後レーザダイオードが出来てプリンタがデスクトップに乗るようになり、現像ドラムも缶ビールの缶の製造方法を取り入れ、格安になった。 解像度の話に戻ろう。300dpiではよく見ると斜め線のギザが目立つ。レーザを強度変調したり、ドット位置を微妙にずらしたりして、小細工でしのいだ時代が続いた。その後メモリが安くなって解像度が上がり、今はもう300dpiのプリンタはない。600dpi、1,200dpiとどんどん改善されて、しかも一台二万円である。 閑話休題、話をカラーに戻す。白黒レーザプリンタは300dpi必要だが、肉眼のカラー分解能は白黒より落ちるから。カラーのプリント解像度はもう少し楽になる。300dpiは必要ないが、画像にはコントラストの強い部分もあるから、むやみに下げるわけには行かない。どのあたりが落としどころか? 市販のインクジェットプリンタは720-1,440dpiを標榜しているが、これは単一単色ドットの話。フルカラーは複合ドットで構成しなければいけないから、カラーとしての精細度は、ずっと低くなる。 <結論1> インクジェットプリントの写真画像は200dpiでいい。 六ツ切の印画紙(8"X10"=ほぼA4)に引き伸ばした写真を、明視距離25cmで見るとしよう。対角線の視角は66度になり、六ツ切全面を一度に見るには適当な距離である。(この視角は35mmカメラの写角に換算すると、33mm広角に相当する) 3MPixelでA4プリントが出来るのなら、3MPixelデジカメのデータで、十分A4プリントできる結論になってしまうが、実際には苦しい。何故か? つまりデジカメの場合実質の画像情報量は、大雑把に公称有効画素数(CCDピクセル数)の約半分と見ていい。3MPixelのデジカメでの実質情報量は1.5MPixel程度になる。これではA4プリントには足りない。 <結論2> 3MPixelデジカメではA5プリントが限度。 フィルムスキャンの限界はどうだろう。 <結論3> 35mmフィルムを1,600dpiでスキャンすると、A4プリントに十分なデータになる。 ただし以上はスキャンプロセスだけの話。スキャンするにはいい材料(フィルム)が当然必要で、1,600dpiでスキャンできる写真を撮るのは、結構大変である。機材、フィルム、ブレ・ボケなし、といい条件が揃わないと、なかなかスキャンに値する素材は出来ない。普通の銀塩写真でも六ツ切に引伸ばすピントは大変である。 dpiを直接写真の解像度に換算してしまうのは結構無理があるが、精密な議論は学会誌に任せておいて、ここは大雑把にストレートな計算をする。大体分かればいい。 カメラで被写界深度を計算するのに、常識的には最小錯乱円直径を1/30mmにする。「常識的には」と書いたが、どういう根拠かは寡聞にして知らない。ともあれ銀塩ではこれくらいぼけても、ピントが合ったと見なしているわけだ。 また、フィルム上の最終解像度はレンズとフィルムの合成になるから、両方の性能が良くないと駄目だ。例えばレンズの分解能が100lp/mmでもフィルムが50lp/mmであれば、合成した分解能は33lp/mmになってしまう。これにフォーカシングの精度が加わるから、六ツ切にプリントできる写真を撮るのは精度が必要なのである。デジタルに限った話ではない。その点デジカメは楽か? <結論4> A4プリントするには、きちんと撮ろう。 もっとも、こういう具合に数字をひねくり回しても、それは数字の世界だけの話と言われればそれまで。この程度を目安にデジタルデータを扱っていれば、大きなファイルと格闘したり、しまりのないプリントを作るために無駄な労力を費やさなくてもいい、4,000dpiに目がくらむ必要もない、という程度の知識である。 <結論5> 写真の腕を磨こう。 |
7月6日 |
カメラの適当な大きさについて 今回はカメラの「大きさ」談義。 ちょっと長い。 カメラは持ち運ぶもの。家で飾って毎日せっせと磨いている人もいるが、この際黙殺する。軽くて小さいほど楽なのは当たり前だ。 5年前、初代のAPSIxyを率先して使ったが、「使い勝手の違和感」と「線の太いレンズの描写」に辟易した。だから、アンチIxy方面にアクセル全開でいく。 ウォークマンやMP3であれば、操作は大した頻度ではないから、極小サイズや豆粒ボタンは許せる。 のっけから明かすと、私のお気に入りサイズは「リコーGR-1」と「ミノルタCLE」である。残念ながらCLEは修理が不安で現役ではないが。両方とも手頃な大きさで手になじみ、持ち運びが煩わしくなく、操作も簡単。写真を撮る道具として理想的である。 まずその2機種を含めて、世の中のカメラはどうなっているか。年季をかけて操作性が練られた「銀塩カメラ」を中心に、カメラの外形、重量をざっと調べた。銀塩一眼レフや中大判は確信犯向けだから、ここでは視野に入れない。 ARはアスペクト比、最後の数字は見かけ上の比重である。 デジカメ 高級コンパクトカメラ レンズ交換RFカメラ <まず「大きさ」について> まず横幅。 これ以下、横幅100mm前後になる小型機種は「私には」使いにくい。ContaxT3とMinoltaTC-1を、店頭でいじり倒したが、やはり手に余る。指が余って、余計な力が入るのである。落とさないように無意識に指先に力を集中するのは、これまたストレスになる。 次行こう。厚さ。 結論:ホールド性から見てカメラとしての横幅は、120mm前後がいい。厚さは30mm以下がいい。 <「プロポーション」はどうか> 雑誌のデジカメ一覧写真やデジカメ売り場を見ると、特有のデジカメ臭さがある。その一つがずんぐりむっくりのアスペクトだ。ざっと見渡したところ、ソニーのP1系を除いて黄金比以下になっているものが多い。フィルムのパトローネ-巻き上げ軸の呪縛がなくなったら、正直なもので、デジカメは四角くなった。 <「重さ」はどうか> カメラの重さと、終日持ち歩いた体験から見た「へとへと度」はこの通り。 500g以下 Hexerがちょうど500gだが、携帯上気にならない。GR-1のように200gを切ると、ズボンのポケットに入れても違和感なし。 1kg レンジファインダーカメラ(Bessa, S3, M6, HexerRF, G2)は、レンズを一本付けて1kg弱になる。入門向けの軽量一眼レフも、レンズ付きでこの程度である。負荷は大したものではないが、金属カメラだからずっしり感があり、金属の塊を持っているという感じが終始つきまとう。 1.5kg EOS-1Nなど高機能一眼レフに標準ズームをつけたものや、中判のMamiya7がこのあたり。一日持ち運んで行動を制限されない限度である。 2kg EOS-1Nに手持ちで撮れる程度の望遠を付けると、これくらいは覚悟しなくてはいけない。これは一日持ち続けると結構しんどく、行動半径は制約される。果ては捨てたくなる。 3kg Pentax67にレンズ付きでこのくらい。歩き回ろうとは思わない。歩き回るとしてもせいぜい半径200m以内だ。天才アラーキーはPentax67と三脚を持ち歩いてスナップを撮っているそうだが、Gitzoの重い三脚は、助手に持たせているに違いない。 ちなみに4X5だとカメラ、フィルムホルダなど七つ道具一式で6kgになる。これに三脚が加わったら被写体を探しながらぶらぶら歩けるものではない。あらかじめ被写体を見つけておいて、車で一直線に行って撮るしかない。 Canon Ixyは持ったときにずっしりと感じる。比重がライカ系金属カメラに近く、指の保持面積が小さいから相乗効果だろう。比重が1.0になれば楽になるかも。 「今日の独断結論」 |
7月2日 |
春の高級コンパクトカメラ ボーナスを当て込んで銀塩高級コンパクトカメラが各社から出てきた。早速独断偏見のなで切り。 まずリコー「GR-21」 富士フイルムの「Klasse」 京セラ「ContaxT3」 |
7月2日 |
アサヒカメラ 7月号アサヒカメラの175ページ参照。 |
7月1日 |
カメラ 行楽のオトーサンが一眼レフに標準ズームを付けていれば、家族関連専属写真記録係としての任務を帯びているとわかる。重たいレンズを付けて、街のゴミ箱を撮っていたら、これはゲージツ派の写真セーネンである。ピカピカライカを持ったループタイのおっさんは、金と暇をもてあました隠居のカメラおたくだろう。 IXYはそういう力学がほとんど働かない。カメラらしいカメラのアンチテーゼなのだ。写真を撮るカメラであることを自己否定したカメラ。カメラ臭さを徹底して取り除いて、アクセサリであることを擬装するカメラ。「すんでのところでカメラでもあるアクセサリ」 |
6月30日 |
春のデジカメ 去年はIXYのヒットで暮れ、ユーザの興味は、 キャノン IXY 200/300 2M 35mm2-3X CF 54,800-64,800 こうして並べていても鬱陶しい。仕様からは社名も型名も区別できないくらい、アホらしく似た仕様だ。各社言い分はあるだろうが、ユーザから見たら大差はない。 「キャノンの先を行こうと脳味噌を絞っても、画素数アップしか出ない発想の貧弱」 先行してブランドを確立したIXYは別格である。2機種が出てショップディスプレーの存在感もあるから、売れる。 |
6月29日 |
評論家宣言 デジカメ、カメラ、写真にまつわる雑談を中心にしばらく続ける。 「いつから評論家になったんだよ」 |