インフォームド・コンセント
2005/04/23
MRIを前回のMRIと比べてみると少なくとも大きくなっていませんが
最大径7cm位の腫瘍が鼻一番奥(上咽頭)から横へのびて顔の全体の1/5位を占めています。
病名:上咽頭腫瘍
放っておくとどんどん大きくなっていく性質があります
こういう性質を「悪性」とよびます。
悪性の性質がある腫瘍を一般に「がん」といいます。
このまま放っておくとだんだん大きくなっていろいろな症状がでてきます。
@鼻づまり
A右耳の聞こえが悪くなる  中耳炎
B頭痛  蓄膿症
さらに
目が動かしにくくなったり
鼻血がひどく出たり
目が前に出たり
首がはれたり   その他
する可能性があります。
治療として何とか腫瘍をなくしたいと考えています。

治療方法
@今までのような薬の点滴
これで縮めておく
A放射線治療 7週間
全体的には3〜4ヶ月を目安にします
というのが当初からの計画です。
手術するという方法はいきなりすることはありません。

・思い切って
治療に専念してきっちり治してから学校生活に復帰する?

・今までのように学校生活の合間に治療する。

先生は学校を休んでもよいから治療に専念するのがよいのではないかと考えます。集中的に治療するのがよいと思います。

治療スケジュール
点滴の治療にもいろいろ方法があります。
@今までのような方法1回治療して3週休み
A点滴4日間の方法(毛が抜けます)1回治療して3週休み
B外来で行う方法 1回点滴4週のみ薬(毛は抜けにくい、貧血になったり、白血球が減ったりする副作用があります)1回治療して2週休み

いずれの方法もこれだけで腫瘍を完全に消失させる力はありません。
あくまで、放射線治療をスムーズに効かせるための治療です。

放射線治療の副作用もでてきます。
のどの痛み、口のかわき、などまた詳しく説明します。

さしあたっての問題
学校を休んで治療した場合どのくらいまでなら留年しないですむのか?
サッカー部を途中で休んだ場合また複部ができるのか?
の確認

自分でどうしたらいいか考えてください。