藤田健吾プロフィール

1990年2月8日〜2007年10月9日

 

  1990年(平成2年)2月8日静岡県浜松市に生まれる。

  浜松市立新津小・中学校を卒業、県立浜松南高等学校へ進学。

  小学2年生から地元のサッカー少年団に所属し、その後約10年間サッカー部に所属。

  2004年(平成16年)中学3年の10月に難治性の病と診断されたが、治療しながら友達と同じように受験し、合格。合格したその日に、自らサッカー部に入ることを決意。

  周囲に病を明かさずに、学業・治療や診察とともに部活の練習をこなした。

  3年間の闘病の末、2007年(平成19年)10月9日に、17歳で永眠。

 

 

 

発刊にあたって

健吾が中学3年、14歳の時に病がみつかりました。小・中学校と、その時点まで皆勤賞でした。スリムな体でしたが、ほとんどお医者さんのお世話になる事がなく、私たちにとっては病はまさに青天の霹靂でした。

病は、上咽頭の腫瘍でした。日本では60万人に1人と稀で、ましてや14歳で発症することはまずないと言われました。

物腰は柔和でしたが、内には強い意志を秘めた青年に成長していきました。

わが子健吾は高校に合格したその日に『オレは、もう決めたから、母さんが反対しても変えないから。』と決めたサッカー部に、最後まで籍を置かせていただいた事を私たちは、ありがたく思っています。

彼のブログには、たくさんの詩的文章が遺されていました。そこからは様々な思いや葛藤、そして生かされている私たちへのメッセージとも受け取れました。

彼が大切にしていた友人達の卒業式に向けて出版することに決めました。ここに書かれている文章は、日記の中から私たちが選んだものです。「受け継ぎ」という詩には『受け継ぐものがいれば報われる』とあります。私たちもまた、受け継ぐものになりたいと思います。

彼の残したものが、皆様の何かのお役にたてれば幸いです。

また、この本の作成にあたってご協力していただいた各方面の皆様にお礼申し上げます。

 

 

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