潮音寺の浄土曼荼羅
  浄土曼荼羅図は天平宝字7年(763)に作製された奈良県の当麻寺「阿弥陀浄土(当麻)曼荼羅図」を原本として鎌倉時代に盛んに転写され流布したもので、潮音寺の浄土曼荼羅は鎌倉時代末期の作製とみられ広島県重要文化財に指定されている。
  この寺は開創当時海に面しており潮騒の音が聞こえる地であり寺名にふさわしい立地であったが、江戸時代に新開が次々と築調され海岸からは遠く離れて往時の姿を伺うことはできない。この寺は幕末広島藩農兵隊の発祥の地であり、村々から有志の者を募集して応変隊がこの地で誕生した。
 はつかいち点描