鰐口釜
  厳島神社荒夷社に永正17年(1520)寄進されていた鰐口を模して造られた茶釜で、茶の湯の隆盛時代に芦屋釜・天明釜と同様に永享9年頃(1437頃)から鋳鉄作品を作っている廿日市の鋳物師が量産していたものとみられる。
  釜の肩には 「奉寄進鰐口厳嶋荒夷御宝前 永正十七年庚辰正月吉日施主廿日市」 と陽字銘文がある。 この鰐口釜は現在数ヶ所現存していることが判明している。
個人蔵
廿日市の鋳物師