栗栖河内神社の三十六歌仙額
 栗栖にある神社で、拝殿には三十六歌仙額が33面掲額されており、3面失われている。これらのほか誰を描いているのか不明の2面も一緒に掲額されている。
 これらは文久3年(1863)に画工荒木一篤、執毫尼子亀年により作成されたものであるが、退色、剥離が進んでいたために近年に彩色し直されている。
 他の神社では三十六歌仙とこれを撰した藤原公任、似せ絵(肖像画)の名手藤原信実
のものが掲額されているところもあるが、当社の2面はこれらとは違うものが描かれているのである。
山辺赤人 小野小町 藤原高光 源順
中務 坂上是則 藤原敏行朝臣 猿丸太夫
| さいき地区点描 |