教龍寺の梵鐘(1)
 教龍寺にあるこの梵鐘は筑前国遠賀庄(福岡県遠賀郡岡垣町)の黒山千手寺の梵鐘として明徳5年(1394)に大工沙弥宗悟によって鋳造されたものである。この鐘は東京博物館蔵市河寛斎旧蔵拓本(日本古鐘銘集成)によると文化6年(1809)頃には京都太秦の広隆寺の梵鐘として存在していたようである。その後どのような経緯で教龍寺に伝えられたものかは定かでない。
 
| よしわ点描 |