閑話・雑談

 このコーナーでは、ミステリに限らずいろんな雑談(無駄話)をしたいなあ、と思います。

「心霊写真についてのちょっとした考察」

 最近ふと気づいたことです。これだけデジカメが普及した今現在において、不思議なことに、デジカメで撮影された心霊写真というのを見たことがない。もちろん、その手の情報をきちんと調査分析したわけではないのですが。もしも心霊写真というものが銀塩写真には写ってデジカメに撮らないのだとしたら、もしかしてそれが心霊写真というものを科学的に理解するための一つの傍証になるかもしれません。
 銀塩写真とデジカメ写真の違いというのは、光の検知方法、つまり、デジカメのCCDは目に見える光しか感知しないのに対し、銀塩写真はフィルムを感光する光はたとえ目には見えなくても感知する、ということでしょう。例えば、X線などがそうですね。とすると、目には見えないけどフィルムを感光する光、というものが検知された結果が心霊写真というものなのではないか、と。


「相対論を応用した痩身法」

 太りすぎに悩む紳士淑女諸君に朗報です。かのアインシュタイン博士の相対論を応用して、非常に「科学的」な痩身法を考案しました。それは、走ること
 相対論によると、光速に近いスピードで動いている物体は進行方向に収縮するので、光速に近いスピードで走れば、それだけで痩せて見えます。ただし、やはり相対論によると、高速で動く物体は質量が増加するということなので、体重は逆に増えてしまうことになりますが、それくらいは我慢しましょう。
 また、ロジャー・ペンローズ博士によると、高速で移動する物体は収縮するが、見かけは縮まずに回転して見える、すなわち、高速で移動する球体は見かけの形は変わらないと論じています。とすると、球のようにまるまると太った方には全く無意味な方法になってしまいますので、これにもご注意下さい。

参考文献『空想科学読本』 柳田理科雄(メディアファクトリー)
      『ペンローズのねじれた四次元』 竹内薫(講談社ブルーバックス)

00.10.10


「横浜市にお住まいの清水裕之さんからのお題」

 さて、先日旧友からこんなメールが来ましたので、私なりに考えてみました。

うちで、子供をあやすのに「森のくまさん」を歌っていて、彼女と「何で?」となったので、ここはひとつ菊ちゃんの推理でも聞いてみようということになりました。歌詞が(間違っていなければ)、「ある日、森の中、くまさんに出会った。(略)くまさんの言うことにゃ、お嬢さんお逃げなさい。・・・・。」なんでくまさんは会ったそのときにいきなり「お逃げなさい」と言ったんでしょうか?その後の歌詞を見ると親切なくまだと思うんだけど。他にくまがいるようなことは歌われていないのに...。

 え〜、熊畜生の考えていることなんて人間様には分からない、と言っちゃあミもフタもないんですけどね。親切とはいっても所詮はくま、お礼に歌ってる最中に、頭から丸かじりにされてしまった可能性も無いわけではありません。

 さて、それはさておき、くまさんが「お逃げなさい」と言ったのは、言葉のウラを読めば「そうしないと襲っちゃうよ」という意味なんだと思うのですが、だとしたら、落としたイヤリングを拾って追いかけてきてくれたからといって、それが親切と言い切れるのか? 単に口実を与えただけなんじゃ?

 要するに、一つ言えることは、「ストーカーは、最初は親切な顔をして近づいてくる」ということじゃないでしょうか、この歌の教訓として。

00.10.10


クリスマス企画「ママがサンタにキスをした」の謎

 「ママがサンタにキスをした」は謎の歌です。

 父親は何故サンタの格好をしているのか。それは、サンタクロースを信じる子供の夢を守るために、わざわざサンタの格好をしてきていると考えられます。しかし、もしそうだとするなら、母親は、そのサンタにキスすることで、父親の心遣いを台無しにしてしまったことになります。いや、子供は寝てしまっているから大丈夫、ばれないよ、というのなら、今度は逆に父親がわざわざサンタの格好をしている意味がありません。

 では、いったいどういうことなのか? 実は、父親は子供に見せるつもりではなく、かみさんに受けようと思ってサンタの格好をしてきたのでした。それを見た母親は、「あんた、お似合いよ」ってなかんじで大受けして、父親にキスをした、と。

 というわけで、実はこの歌、なんともお似合いのバカ夫婦の歌だったのでした。

99.12.2


「サッカーの話」

 時々聞く話ですが、Jリーグは盛り上がってないのに、何故代表チームはあんなに盛り上がるのか?ということを疑問に思っている人がいるそうです。

 そりゃ盛り上がるでしょう。だってサッカーの代表チームっていうのは、サッカー以外のスポーツでやったら、ドリームチームって呼ばれるんですよ。それを国内リーグを中断してまで協力してもらえる、海外に出ている選手も呼び戻せる、と、こんなに周囲が協力してくれる環境というのは他のスポーツにはありません。

 そういう代表チームをこんなにひんぱんに見られるサッカーファンというのは、実は凄く恵まれているのであって、そこのところをもっと素直に感謝しないといけませんね。生卵をぶつけるなんて論外でしょ?(笑)

99.11.12


「『Noと言える日本』に対抗して」

 「ほう」と言える加奈子。

 ああ、しょうもない。しかも『魍魎の匣』(京極夏彦)を読んでない人には意味不明だし。

99.7.20


「サムの息子」

 安室奈美恵の息子は、サムの息子ってことだよなあ・・・って、デイヴィッド・バーコウィッツを知らない人には全く意味の通じない話ですが。
 ちなみに、NBAマイアミ・ヒートのアロンゾ・モーニングに娘がいたら、それは当然モーニング娘。ってことですね。

99.5.18


「ハイジャンプ魔球の謎」

 「鉄人28号の秘密」がなんかウケたような痕跡がありましたので、調子に乗ってもう一発。
 侍ジャイアンツ、番場蛮の投げるハイジャンプ魔球ですが、どう考えても反則投球(ボーク)なのはさておき、あれが反則投球でないのなら、なぜにジャンプするのか? あれだけの跳躍力があるなら、に飛ぶよりに飛んだ方がバッターはずっと打ちにくいだろうに。

99.5.18


「鉄人28号の秘密」

 昔っからよく言われていることですが、鉄人28号はたったレバー2本のコントローラーでどうしてあんなに複雑な動きが出来るのか? この答えに思い当たりました。
 レバーに見えているあれは、実はレバーではなく、ポインティングデバイスだったのです。そう、鉄人28号はマウス操作されていたのでした。

99.5.5


「キレイになるのも命がけ、のお話」

 さて、神奈川の方で起こった伝言ダイヤル昏睡強盗事件ですが、その日初めて会った男から「肌がキレイになる薬」をもらって飲むなんて、いくらなんでも警戒心が無さ過ぎるように思えます。が、この話を聞いて思い出すのが、「キレイになるための毒薬」のお話です。

 以前読んだミステリに出てきた話ですが、ファウレル水と呼ばれる亜砒酸の1%水溶液を飲用すると、肌の色が透き通るように白くなるんだそうです。これぞまさに実在する「肌がキレイになる薬」、ただし、言うまでもなくです。内臓ボロボロになるでしょうね。

 また、目がぱっちり開いてキレイに見えるようになる目薬として用いられた、アトロパ・ベラドンナ(チョウセンアサガオ)の主成分は、アトロピンという猛毒です。

 このように、「キレイ」「毒薬」は密接に関係しており、まさに、「キレイになるのも命がけ」なのでした。

99.1.27


「結婚するのも命がけ、のお話」

 最近新聞や週刊誌などでよく見かける、ドメスティック・バイオレンスなる言葉。直訳すると「家庭内暴力」ですが、子供が親に対して暴力を振るう、いわゆる「家庭内暴力」ではなく、夫が妻に対して暴力を振るうものだそうです。一流企業のエリートサラリーマンという外面を持ちながら、家の中では妻に対して殴る蹴るの暴力、他人に言っても信用してもらえないし、経済的に自立できないから離婚するわけにもいかないという八方ふさがり。いやはや(死語(笑))、女性にとって結婚相手を選ぶというのは命がけの行為だよね。
 と、思っていたら和歌山の方では(まだ「容疑」の段階だけど)ああいう事件が・・・男の方も命がけであったか(笑)。

 ちなみに、和歌山の事件と、『黒い家』(貴志祐介)の類似性にはちょっと鳥肌が。

98.11.25


「出来心・・・」

 広瀬香美のベストアルバムを聴いていて、ついつい思いついてしまったしょーもない駄洒落を出来心でここに書いてしまいます。

 「ゲレンデがとけるほど濃い死体」

 どんな死体だ。ラテン系か(笑)? さて、ではこのタイトルで短編ミステリを構想してみよう。

98.11.20


「漫画を読む」

 最近『いぬ』(柏木ハルコ)『ヨコハマ買い出し紀行』(芦奈野ひとし)と、立て続けに漫画にハマってます。ここ数年、読書生活が活字オンリーになっており、「ちょっと漫画も増やそうかな」と思っていたところなので、ちょうど良かったかもしれません。「漫画」は恐らく日本が世界に輸出できる数少ない「文化」の一つなのですから、もっと大切にしなければいけませんよね。しかし上記2作はぜんぜんタイプが違います。「何でもあり」な奴・・・。

98.6.26


「人を怯えさせるCM」

 なんだかそういうCMが最近多いような気がします。たとえばせがた三四郎。子供たちが腰抜かして後ずさりしてるよ(笑)。それから「じょうずに野菜」の不気味に怖い奥さん。まだあったよなあ・・・何だっけ?

98.5.25


「『塗仏の宴』に登場する宮村香奈男という人物」

 『鉄鼠の檻』に登場する山内銑児のモデルが山口雅也であるように、『塗仏の宴』に登場する宮村香奈男北村薫がモデルですよね。こんなこと言うまでもないか(^_^;)。んで、『日本探偵小説全集』を読むと、この編者に、戸田編集長の畏友の宮本和男という、本職が高校の国語教師の方がいらっしゃる。なるほど、それで宮村なのか。

98.5.23


「女性が元気な新人賞」

 ある意味、不思議な巡り合わせなのかもしれませんが、日本推理サスペンス大賞という賞は、なぜか女流作家が大成する賞で、これまでも乃南アサ宮部みゆき高村薫、という、ちょっとすごい大家たちを輩出しています。一方この賞を受賞した男性はあまりぱっとしませんね。候補作も含めて最も有望な男性作家はたぶん、天童荒太だと思うのですが、『家族狩り』の次の作品が一向に出ません。この「日本推理サスペンス大賞」は、第7回で終了し、「新潮ミステリー倶楽部賞」として再スタートしたわけですが、第1回受賞作が永井するみ『枯れ蔵』、第2回が雨宮町子『Kの残り香』『骸の誘惑』と改題)と、やはり2回続けて女性作家が受賞しています。選評で逢坂剛も、「男性諸君にもうすこし頑張ってもらいたい」とか言っています。どうしてなんでしょう、不思議ですね。

98.5.23


「コイケさんのモデルは西澤保彦自身か?」

 西澤保彦匠千暁シリーズにはコイケさんという人物が登場しますが、このモデルは、実は西澤保彦自身なのではないかと、私はにらんでいます。なぜかというと、

  1. コイケさんの本名は不明、ただし名前はヤスヒコというらしい。
  2. 彼は、オバQに登場するラーメン好きのおじさん、コイケさんに容貌がそっくりだということから、コイケさんと呼ばれている。著者近影を見ると、そういえば西澤保彦も・・・。

 ちなみに、『解体諸因』の第1話で、匠千暁を尋ねてくる友人の名前が、やはりヤスヒコといいます。これはコイケさんなのだろうか。

98.5.19


「『まどろみ消去』の各タイトルについて」

 森博嗣の短編集『まどろみ消去』は、収録された短編に英題がついています。で、この題に元ネタがあるのではないかと思い、考えてみました。

 まず、タイトルの『まどろみ消去』の英題は"Missing under the Mistletoe"、直訳すると「ヤドリギの下で消えた」ってな感じでしょうか。これは英語の故事(?)である"kissing under the Mistletoe"(クリスマスの日には、ヤドリギの飾りの下に居る女の子にはキスをしてもいい)に由来していると思われます。そういうタイトルのミステリがあるかどうかは知りません(汗)。また、「誰もいなくなった」"Thirty little Indians"アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』"Ten little Niggers"から、「何をするためにきたのか」"The Identity Crisis"刑事コロンボ「仮面の男」"Identity Crisis"から、「キシマ先生の静かな生活」"The Silent World of Dr. Kishima"コリン・デクスター『ニコラス・クィン氏の静かな世界』"Sirent World of Nicolas Quinn"から取っていると思われます。翻訳ミステリをほとんど読まない私なので、これが精一杯なのですが、これ以外のタイトルはどうなんでしょうね?

98.5.14


「図書館」

 図書館はよく利用しています。なんといってもただで本やCDが借りられるし、資料や雑誌、新聞も豊富にそろっています。ただ、困ったことは、人気作家の本やベストセラーはまず確実に貸出中だ、ということですね。予約という手もあるにはあるのですが、蔵書3冊に予約30件とかいう現状を見てしまうと・・・。

 昔、宮部みゆきがまだマイナーだった頃(『火車』以前の頃ですね)、彼女の作品は「み その他」のコーナーに分類されていました。で、このコーナーを探せば何冊かは必ず見つかったものでした。が、彼女が売れて、出版点数も増えたので「み その他」から独立して「宮部みゆき」のコーナーが出来ました。そのとたん、宮部の本はいつ見ても全部貸出中、たまにあっても昔読んだやつ、ということになってしまいました。私としてはマイナーなまま、いつでも書架にある作家でいて欲しかった・・・って、買えよ(笑)。

98.5.14


「文庫落ち」

 「文庫落ち」という言葉がありますが、逆に、最初は文庫で出て、後にハードカバーに「昇格」する本っていうのも、実はありますよね。私が知っているのは島田荘司『確率2/2の死』とか、『見えない女』(ハードカバー化の際に『インドネシアの恋唄』に改題)などです。そもそも最初に文庫で出るっていうのが少ないから、あんまり無いパターンなんでしょうが、そういう本を見るとつい声援を送りたくなる・・・いや、その前に「値上り」に怒るかな(笑)。

98.5.14


「出張と本」

 出張に行くときは、電車や飛行機の中で読む本を持っていくのを忘れてはいけませんが、本というのはあれで結構重たいので、あまりたくさん持っていけません。で、ある出張の時のこと、行き帰りの飛行機で読もうと思っていた本を、羽田に向かうモノレールの中で読み終えてしまったことがあります。これはショックだった(笑)。仕方ないので空港の本屋で1冊買いましたけど、そうやって結局荷物が増えてしまうのが困るところです。かと思うと、いっぱい持っていった本を結局ほとんど読まなかったという経験もあるから、出張の時はいつもどの本どのくらい持っていくかで悩むことになります。

98.5.14


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