折原一
望湖荘の殺人 ファンレター 誘拐者 冤罪者 天井裏の散歩者&幸福荘の秘密 倒錯のロンド 倒錯の死角 倒錯の帰結 黄色館の秘密 セーラ号の謎 101号室の女 遭難者
折原一、新津きよみ
二重生活
『望湖荘の殺人』 データ: 発行年 1994.8初刷り 発行所 光文社(ノベルズ) ISBN 4-334-07102-3 |
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あっちゃんの感想: 久々の折原一の作品、読みやすかったしまずまずおもしろかったが叙述トリックは折原一にしてみればストレートなものだった。もっとぐじゃぐじゃなものを期待していたのに・・・ただサスペンスの盛り上げ方はうまい、目が離せないスピード感もいい。折原一の水準からいくとそれでも凡作になってしまうのだ。 また誤植を一つ発見した。文庫版ではなおっているのかどうかわからないが折原一の作品にとっては致命的なミスとなりかねない。十分に発行所は注意してほしい。 02.2.19 |
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『ファンレター』 |
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あっちゃんの感想: 評価:B 楽しく読ませていただきました。覆面作家西村薫を巡る9+1の連作小説、一種のパロディとして楽しめばいいのだろうけど叙述トリックの名手折原一の作品としては少しずさんな作品だったかなと思う。ねたばらしになるので具体的には指摘できないけれどもアンフェアな記述があったし「授賞式の夜」ももう一工夫欲しかったと思う。また僕が読んだのは単行本だったが文庫の解説はぜひ北村薫さんにして欲しかった。(本人が断ったのかな)また文庫本と単行本のラストが違うのも少し気になった。 02.7.3 |
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『誘拐者』 データ: 著者名 折原一 発行年 1995.8 発行所 東京創元社 ISBN 4-488-01255-8 |
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あっちゃんの感想: |
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『冤罪者』 データ: 発行年 2000.11初刷り(単行本:1997.11) 発行所 文藝春秋(文庫) ISBN 4-16-745102-6 |
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あっちゃんの感想: 書き手によっては(たとえば島田荘司)骨太な社会派ミステリーニなる素材を見事なサスペンスに仕上げたのはまさに折原の手腕でしょう。一時期の折原の作品はあまりにも複雑な構成で読んでいると頭がごちゃごちゃになってきたし(それはそれでいいんですが)真相もたった一つの真相というわけでなくすっきりしないといえばしない面がありましたが昨年読んだ「誘拐者」や本書はサスペンスに重点がおかれているということもあってストーリーは割とシンプルでわかりやすい。にもかかわらず叙述トリックはやはり冴えているし面白かったです。いろいろなパターンは予想しましたがそんな予想を越える真相に驚かされました。今年も折原作品は3、4作は読んでいきたいと思っています。 03.1.16 |
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『天井裏の散歩者』 データ: 発行年 1993.12初刷り 発行所 角川書店(文庫) ISBN 4-04-191901-0 『幸福荘の秘密』 データ: 発行年 1997.10初刷り(単行本:1995.9) 発行所 角川書店(文庫) ISBN 4-04-191902-9 |
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あっちゃんの感想: |
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『倒錯のロンド』 データ: 発行年 1989.7初刷 発行所 講談社 ISBN 4-06-204441-2 |
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あっちゃんの感想: 「倒錯3部作」の第一弾。読むのは2度目だが仕掛けがどんなものか大まかには憶えていても騙される。非常に細かい仕掛けを作っているので隙がないのだ。さすがである。 03.10.21 |
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『倒錯の死角』 データ: 発行年 1988.10初刷 発行所 東京創元社 ISBN 4-488-02311-8 |
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あっちゃんの感想: 本書を読むのはこれで3度目、「ロンド」同様だいたいの仕掛けは知っていても引っかかってしまう。本当に用意周到、僕がいくら推理してもその推理をあざけるかのようにぶち壊されていく。その職人芸に脱帽 03.10.26 |
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『倒錯の帰結』 データ: 発行年 2003.1初刷(単行本:2000) 発行所 講談社(文庫) ISBN 4-06-182294-2 |
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あっちゃんの感想: 「ロンド」と「死角」読み直した後読んで正解、そして著者の忠告通り「首吊り塔」→「監禁者」と読んでよかった。この「倒錯三部作」をどう完結させるのかと思っていたらイヤーこんな手があったんですね。一種の****ですがうまく決まっています。奇妙な体裁もこのトリックのためだったんですね。本作で始めて登場した彼女の名前にも楽しい秘密があったことが最後の最後で明かされにんまりさせる。最後の一口までもおいしいミステリーでした。 03.10.26 |
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『黄色館の秘密』 データ: 発行年 1998.3初刷 発行所 光文社(文庫) ISBN 4-334-72558-9 |
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あっちゃんの感想: 途中であのトリックが披露されるとはねえ、今回もまたいいとこなしの黒星警部(最後の最後だけはねあれでしたけど)ですが本当に愛すべきキャラです。ミステリーとしてもまあよかったですよ。 04.1.5 |
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『セーラ号の謎』 データ: 発行年 1999.10初刷 発行所 角川書店(文庫) ISBN 4-04-191903-7 備考 単行本「漂流者」(1996.8刊)改題 |
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あっちゃんの感想: どこにどんな叙述トリックが仕掛けられているのかわくわくしながら読み続けていった。ちょっと思っていたものとは違っていたがそれでもおもしろかったことには違いない。折原叙述ミステリーの新たな可能性が感じられた。 04.2.14 |
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『101号室の女』 データ: 発行年 2000.7 単行本 1997.2 発行所 講談社(文庫) ISBN 4-06-264929-2 |
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あっちゃんの感想: 「101号室の女」・・・どこに仕掛けがあるんだろうとじっくり読んだつもりだったのに・・・ 「眠れ、我が子よ」・・・怖いですね。そして最後の皮肉な結末、折原らしいと言えば折腹らしい作品でした。 「網走まで…」・・・ありえない設定だけど読ませる辺りがすごい、 「石廊崎心中」・・・これも騙されました。 「恐妻家」・・・これも怖いお話です。 「我が子が泣いている」・・・女性って・・・よくもまあまあこういう話男性の折原が書けるもんだ。 「殺人計画」・・・人を食った作品です。面白かったですけど 「追跡」・・・うまさが光っていました。 「わが生涯最大の事件」・・・目くるめく作品でした。 05.8.7 |
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『遭難者』 データ: 発行年 2000.5 単行本 1997.5 発行所 角川書店(文庫) ISBN 4-04-191904-5 |
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あっちゃんの感想: ちょっとやりすぎかなと言う感じは正直しました。追悼集という設定にしては不自然さが目立ちますしそう言った意味では成功作とは言えないかも知れません。しかし叙述トリックの可能性を追求し続けている著者ならではの仕掛けは評価したいなと思います。 05.10.30 |
折原一、新津きよみ |
『二重生活』 データ: 発行年 2000.3 出版社 講談社(文庫) 初刊 1996 ISBN 4-06-264822-9 |
あっちゃんの感想: 読み終えたならばああそうかと分かるのだが読んでいる途中はそうはいかない。倒叙ミステリーということは分かっていてもどこに仕掛けがあるのか皆目見当がつかない。折原マジック、いや今回は折原、新津夫婦マジックというべきか、見事である。 04.12.5 |