泡坂妻夫
毒薬の輪舞 奇術探偵曽我佳城全集 煙の殺意 黒き舞楽 死者の輪舞 亜智一郎の恐慌 奇跡の男
『毒薬の輪舞』 データ: 発行年 1993.9初刷り 発行所 講談社(文庫) 備考 単行本:1990.4 ISBN 4-06-185387-2 |
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あっちゃんの感想: これはこのミス’91の17位でしたが以前書いた「このミスベスト20未読図書読破計画(^^;)のために買った訳ではありません。買ったのは昨年でした。この作品、ずっと読んでみたいと思っていたのですがどこの書店にも置いていませんでした。町田のBOOK−OFFで見つけたので買っておいたのです。バリバリの人気作家の作品が7年余りで入手困難になる現状ではミステリーブームとかという言葉は空しく聞こえてしまいます。 さて肝心な感想ですが僕が期待する泡坂妻夫の水準からいくと今一歩といったところでしょうか。今までAだと思っていたものが解体されてBとして見せる手腕はさすがなものでしたがもっと大掛かりな仕掛けが欲しかったなという気もします。ただ探偵役の海方とその相棒小湊のキャラクターは面白かったので前作に当たる「死者の輪舞」もぜひ読んでみたいと思いました。 02.2.17 |
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『奇術探偵 曽我佳城 全集』 データ: 講談社 ¥3200 2000/06/30 第1刷 備考:短編集『天井のトランプ』『花火と銃声』(計十五話)に新作7話を加え、完全版に。これで佳城シリーズは終了のはず。 |
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EGGさんの感想:評価 A+ 雑談的感想:むかし、『天井のトランプ』を読んで、曽我佳城という女性奇術師があまり魅力的には思えなかったのですが、今回久しぶりに読み返してみたら、匂うような色っぽさを持っている人だと、はじめて気付きました。(こっちも年をとったもんだ) それが、もうこれで読めなくなると思うと、勝手ながらとても寂しい。 亜愛一郎シリーズは、過去のエピソードも含めて、もう発表しないのだというのが最終話で分かる仕掛けになっていました。佳城さんは、その気になれば、過去はまだ掘り起こせそうですが、魔術城が完成し、あんな切ない終わり方をしてしまったので、やはりもう、佳城さんの謎解き話は読めないのでしょう。各作品に関しては、トリックがどうだというのはありますが、全体を通して、奇術の世界やそれに魅せられている人々(マニアたち)に対する泡坂さんの愛が感じられて、とてもなつかしい気がしました。 02.4.16 |
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あっちゃんの感想: 非常に贅沢な作品集、様々な趣向が取り入れられていて魔術博物館でありミステリー博物館といった趣である。ちなみに今読んでいる清涼院流水の「彩文家事件」は本作品を意識はしているんだろうな。 05.1.23 |
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『煙の殺意』 データ: 発行年 2001.11初刷(単行本:1980.11) 発行所 東京創元社(文庫) ISBN 4-488-40217-8 |
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あっちゃんの感想: |
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『黒き舞楽』 データ: 発行年 1993.12初刷(単行本:1989.3 白水社) 発行所 新潮社(文庫) ISBN 4-10-144505-2 |
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あっちゃんの感想: 肝心なアリバイトリックを読み飛ばすというかそのまま通過してしまってそれが残念。でも呪いか総でなければ偶然としてしか考えられない連続の妻の死を改名そいてしまうところはさすが、ドラマとしても充分読み応えはあった。 03.3.3 |
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『死者の輪舞』 データ: 発行年 1989.1初刷り 発行所 講談社(文庫) ISBN 4-06-184363-X |
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あっちゃんの感想: アイデアが優れていますね。よくできた人工構築物といった感じがしました。この物語にリアリティがあるかと言えば苦しいですがリアリティよりもトリックの様式美と言うかそういう楽しさに溢れていました。 03.7.26 |
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『亜智一郎の恐慌』 データ: 発行年 2004.1初刷(単行本:双葉社1997.12) 発行所 東京創元社(文庫) ISBN 4-488-40218-6 |
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あっちゃんの感想: ちょっと謎解きの部分があっさりとしすぎていて物足りなさを感じた。 もちろん、話自体はおもしろく智一郎などの登場人物も魅力的だった。 おどろおどろしい「薩摩の尼僧」、女装が楽しい「大奥の曝頭」など が印象的だった。 04.3.20 |
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『奇跡の男』 データ: 発行年 1991.2 発行所 光文社(文庫) ISBN 4-334-71284-3 |
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あっちゃんの感想: もうこの作品集は入手できないのかなと思っていたがリサイクル書店によく利用するリサイクル書店にありました。嬉しかったですね。 楽しい短編集でした。僕としては「密会の岩」が一押しですね。「ナチ式健脳法」もとぼけたトリックで面白かったです。 05.2.8 |