タイトル | : 感想>「イメージの森のなかへ」2 |
投稿日 | : 2008/04/21(Mon) 10:43 |
投稿者 | : くれい爺 < > |
「イメージの森のなかへ」
「レオナルドの謎」
「ルソーの夢」
この2冊も面白い。
「ダ・ヴィンチ・コード」でレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」について書かれたことについて、小生は「これまでいったい何を見ていたのだろう」と書いた。
この「イメージの森のなかへ/レオナルドの謎」もダ・ヴィンチ作品のさまざまな謎について書かれているが、その解答は書いていないのだ。
ここに、この本の面白さがある。
ダ・ヴィンチほどの画家なら、さまざまに研究され、その謎への一応の解答もあるはずだろう。
たぶん解説書を紐解けば得られるはずだ。
だが、この本はその解答を重要視していない。
つまりは、ダ・ヴィンチの絵を見て、何に、どこに疑問を持つか、を重要視しているのだ。
そこに見るもののイメージの森のなかに誘う感性があるからだ。
風景画が好きな小生はルソーの絵はよくわからなかったし、好きな絵ともいいがたい。
が、この「イメージの森のなかへ/ルソーの夢」はそれらの作品の前に「夢」という標識を立てた。
するとそれらの作品たちが、いかにも魅力的に見えてくる。
「夢」というものへのイメージに、なんとぴったりとくる絵なんだろうと。