タイトル | : 感想>「一語の辞典ー風ー」 |
投稿日 | : 2006/05/22(Mon) 12:32 |
投稿者 | : くれい爺 < > |
「一語の辞典ー風ー」
一海 知義
半解先生の著書なので読んでみました。
“風”の中にはなぜ“虫”がいるのか、などなど。
漢字というのは歴史であり、ロマンだなあとつくづく思うのだ。
かつて宮城谷昌光の作品を読んでいて「“衛”という漢字は人が右回りに回るという意味を含んでいて、これは左手に盾を、右手に矛を持って守るということからきている」というような話が出てきた。(違っているかもしれない)
そのとき、心はその漢字が作られていった世界にいっぺんに飛んでいったような気がしたものだ。
半解先生独特の批判精神を含みながら、漢字“風”の世界に誘ってくれる。