「妻に捧げる犯罪」「影の告発」「危険な童話」「針の誘い」と読んできて、この「赤の組曲」である。 忘れっぽくなった今日この頃、以前に読んだ作品の細かなところはすでに忘れてしまっているが、土屋作品の特徴的なものはわかったと思う。 最も記憶に残っているのは「危険な童話」だ。 「危険な童話」の感想でも書いたが、あの残酷さは理解できないし、忘れられない。 事件そのものでなくて、わが子をアリバイの道具にしたことに対して。 一応、この「赤の組曲」をもって土屋作品を卒業したいと思っている。 次は都筑道夫作品を考えている。
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