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タイトル感想>「春秋名臣列伝」「戦国名臣列伝」
記事No1288
投稿日: 2008/07/15(Tue) 19:21
投稿者くれい爺 < >
「春秋名臣列伝」「戦国名臣列伝」
     宮城谷 昌光

宮城谷の中国歴史小説はほとんど追いかけて読んでいたが、ここ数年は読んでいない。
追いかけていたせいか、所有する宮城谷作品はほとんどが単行本だが、この二作品は文庫(2005年に単行本で出版)で手に入れた。
小生的には、宮城谷作品のベスト3は「夏姫春秋」「孟嘗君」「花の歳月」なのだが、この「春秋名臣列伝」には「夏姫春秋」の主人公の一人、巫臣も登場する。
「春秋」と「戦国」を比べると、「春秋」の名臣は人生をまっとうしたものが多く、「戦国」の名臣は最後が哀れな名臣が多い。
たぶん「春秋」時代に比べ「戦国」時代はより生き難い時代でもあったのだろう。
その中でもやはり巫臣の鮮やかさ、爽やかさは際立っているように思える。
久々の宮城谷、やはり面白い。
次は珍しい、日本の歴史物「風は山河より」を読むつもり。