「時雨みち」
　　藤沢　周平

東京都知事の石原慎太郎が都議会中に藤沢周平を読んでいたというような、うそかまことかわからないような話を副知事の猪瀬直樹が話して話題になっていた。
藤沢周平も苦笑しているだろう。
だいたい石原ごときに藤沢周平の悲しさと優しさ、その深さはわかるまいに。
それがわかるようなら、都知事なんてやってないって。
東山紀之と田中麗奈で映画化されている「山桜」を収蔵している短編集。
藤沢周平の映画化への人気はおとろえないが、この短編をどう映画化しているのかは興味がある。
エリザベス・ジョージの「隠れ家の死」につまづいてしまった。
重厚長大を絵に描いたような作品なんでね。
しばらくは時代物を中心に読んでいこうと思っている。