タイトル | : 感想>「ラスカルのいた風景」 |
記事No | : 1283 |
投稿日 | : 2008/04/24(Thu) 10:52 |
投稿者 | : くれい爺 <
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「ラスカルにあいたい」 ちば かおり
「『赤毛のアン』や『ハイジ』のいた風景 井岡雅宏画集」
かつてフジテレビ系で日曜の夜7時半から「世界名作劇場」というアニメ番組があった。 制作がわからはそれ以前のものも含めているのだろうが、小生の偏見からは1974年に放映された「アルプスの少女ハイジ」を第1作としていて、その後75年「フランダースの犬」76年「母をたずねて三千里」77年「あらいぐまラスカル」78年「ペリーヌ物語」79年「赤毛のアン」80年「トム・ソーヤの冒険」と続いていく。 小生が放送当時に見たのは76年の「母をたずねて三千里」からである。 74年の「アルプスの少女ハイジ」は裏で「宇宙戦艦ヤマト」の第1シリーズが放送されていて、小生はそっちを見ていた。 75年の「フランダースの犬」はルーベンスの「キリスト降架」を見るとパブロフの犬的に涙が出てくるほど好きな話なのだが、悲しすぎる話なので見なかったのだ。 「ペリーヌ物語」と「赤毛のアン」はLDで全集を所有しているほど好きな作品。 80年の「トム・ソーヤの冒険」の途中から「世界名作劇場」も見なくなって、その後、このシリーズで見たのは「愛少女ポリアンナ」くらいか。 「あらいぐまラスカル」も好きな作品で、当時からアメリカを旅行するなら、ニューヨークやロサンゼルスなど行きたくもないが、ウィスコンシン州へは行ってみたいと思っていた。 それほど作品で描かれたウィスコンシン州の自然は魅力的だった。 そしてこのころから、これらのアニメを監督した宮崎駿や高畑勲が有名になったし、彼らの才能は凄いのだが、もう一人これらの作品の美術監督として名を連ねた井岡雅宏という人間の才能なくして、これらの作品がこんなに印象深いものにはならなかっただろう。 子供の頃、絵を描くのは下手な小生に空の美しさを教えてくれたのは山本哲夫先生だった。 青一色で描いていた空が、本当はさまざまな青であること、ものをよく見ると光が当たっている部分、影の部分と、一つのものでもいろんな色があることを。 空は地平線や稜線より少し上の、薄青い色が好きだ。 夕焼け空でも、やはり薄赤いのがよい。 そんな空の色の素晴らしさを井岡雅宏の絵は味あわせてくれる。
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