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タイトル感想>「ふさわしき復讐」
記事No1278
投稿日: 2008/03/17(Mon) 10:56
投稿者くれい爺 < >
「ふさわしき復讐」
   エリザベス・ジョージ

「大いなる救い」(旧題「そしてボビーは死んだ」)「血ぬられた愛情」「名門スクールの殺人」に続くリザベス・ジョージの4作目なのだが、時系列からいうとこの作品が一番先といことになる。
トーマス・リンリーがデボラ・コッターと婚約したところから始まり、婚約が解消されたところで終わる。
で、「大いなる救い」は、そのデボラがサイモン・オールコート・セント・ジェイムズと結婚するところから始まるわけだ。
先に読んだ5作目の「エレナのために」では、リンリーがレディ・ヘレン・クライドと接近するところが描かれる。
「大いなる救い」「エレナのために」と読んできたが(「血ぬられた愛情」「名門スクールの殺人」は絶版のため読むのは難しいかも)、エリザベス・ジョージの作品はどれも重厚長大でとっつきが悪い。
読み込んでいくと面白みもあるのだが、最初のとっつきが悪いとちょっとしんどい。
この「ふさわしき復讐」はそのしんどいほう。
事件そのものはいいのだけれど、リンリーとデボラとセント・ジェイムズの三角関係、リンリーと母親や弟との確執などの書き込みでなかなか読むのにテンポに乗れない印象だ。
次は「罪深き絆」。