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タイトル万城目学
記事No1274
投稿日: 2008/02/24(Sun) 11:06
投稿者EGG
万城目(まきめ)学(まなぶ)
『鴨川ホルモー』産業編集センター
『鹿男あをによし』幻冬舎
『ホルモー六景』角川書店

TBSの王様のブランチという情報番組で何度か取り上げられていて気になっていたのですが、お正月から「鹿男」がドラマ化されていて一話目をみてみたら面白かったので、原作を読んでみました。うん、それで、ハマりました。
ドラマでは無理なことかもしれませんが、「鹿男」の文体は漱石の『坊ちゃん』そのまんまで、読んでいてむちゃくちゃ心地よい。関西の人なのにスゴイと思ったのです。話は荒唐無稽なのに、前半のカナメである剣道の試合がきちんと描かれている上、後半の「サンカク」を取り巻くいろいろな事のまとめ方がうまく、とてもセンスのよい、嘘な物語を紡ぐことが上手な人だなあと感じました。

そのあと、しばらくして『鴨川ホルモー』を読んだのですが、コレがまた面白い。どんな話か知らずに読んだほうが、絶対楽しめるはずなので、ストーリーには一切触れません。 高村と凡ちゃんがいい。

図書館の予約が待ちきれず『ホルモー六景』は、買って来ました。お、面白すぎる。何かねぇ、同人誌の裏エピソード読んでる感じなんですが、それがとっても洒落ているのよ。個人的には凡ちゃんファンで映画も大好きなので、第二景「ローマ風の休日」がイチ押しですが、三景「もっちゃん」も叙述トリック(注:ミステリーではありませんが)の秀作。 作者インタビューによれば、いずれもう一作モルホーものを書く、そうなので今から楽しみ。