3000Hit記念公開
リレー小説外伝
妖精

解説

上杉 明

 めでたく、4月17日に本サイトも3000Hitを迎えることができた。
 99年7月1日以来1021日目の快挙である。というか、本サイトがいかに読まれていないサイトかを表す事かもしれない。だいたい、1日3人である。3人。
 なんにしても、折角の3000Hitである。3月17日の午前1時に見たときは、2999であった。それが同午後21時には2001になっていたのである。おそらくは3000を踏んでくださったのはその間にご覧になった方なのだろう。伏してお礼を申し上げるとともに、もし良ければご芳名をお知らせいただきたいのだが。

 閑話休題

 というわけで、何か3000Hit記念を行わねばならない。しかし、そんなに派手なことはできない。なぜならば、私は現在、無茶苦茶な仕事の海の中におり、手も足も出ないのである。
 そんな中で、私にできること。
 そんな私を救ったのは、過去(1月末)に頂いたすこっちもると氏からの1通のメールであった。

 −前略−
 ところで、そういう話をすればアレですね。
タッカンのその後のハナシも読みたかったりするのですけど、この話題は持ち出すとまずいでしょうか。
てなこと言い出すと、(上杉作品に限らず)いろいろと先を読みたいものがありますねー。

 不味くはないのである。そう言うわけで、このメールにあるタッカンが最初に登場した話が、この『妖精』である。これを10年以上振りに公開すること。これこそ最高の3000Hit記念であろう。そう、私は考えたのだ。

 この小説の本編について言うならば、これは遙かな過去、私が同人活動をしていたその頃に同人仲間において行われていた『リレー小説』のアウトストーリーだ。主要同人が一人一人、自分のキャラクターを作成し、この世界に放り込む。残念ながら、本編は中途で断絶したが、いくつかのアウトストーリーを生み出した企画である。(うう、私なんぞ出てもいないのだ)
 その過程で、一人のキャラクターを導く存在として私が生み出したタッカンは、私の大学の先輩であり、私の人生に大きく影響を与えてくださったI先輩をモデルにしたキャラだ。そのほか、エリスンも、同級生がモデルだったりする。(私を大学時代最初の『いい人』にしてくれたヤローである)
 ま、10年も昔の話なので、賞味期限はとうに切れているかもしれないが、ま、こんな話もあったのだと言うことでひとつ、スールストロミング(北欧の世界一臭い缶詰 ニシンの発酵食品)だと思って、おひとつどうぞ。

資料

 アルカンスール。それは剣と魔法の力がとりまく世界であった。各国々が存在し、それぞれが自らの国のため、近隣諸国との争いを起こしはしたが、それでもその規模は小さく、総じて世界は平和であった。

 スール太陽歴4325年、北の地に天から突然、光が落ちた。それは全大陸をゆるがし津波を引き起こした。光の落ちた場所には暗く深いクレーターが出来た。しかしそれだけではなく、深きわたつみの中からは全身を甲冑で覆われた、手には雷球を発する棒をもった兵士たちが次々にあらわれた。

 彼らはナダール帝国と名乗り、皇帝にナダール・マブナという謎の人物をいだいた、強力な軍事国家を形成していった。彼らのいきおいはものすごく、またたくまに大陸全土を支配して行った。彼らが最も徹底しておこなったのは魔法の絶滅であった。彼らは魔法にだけは恐れをいだいていたため、魔法使いはことごとく殺されていった。

主な登場人物

☆リョシーマ
(朱雀 龍樹)
本編の主人公? となる、農家の青年(一応編集長は主人公ね。小白滝談)
☆サタ・アルシーマ 
(小白滝)
魔法王国アルシーマの唯一の生存者にして魔法剣士(当然! 小白滝談)
☆イゴミス・トウーバー 
(冴速 玲)
勇猛果敢な騎士。剣の腕はすごいが女には弱い。(どこでそんな設定出てきた! 冴速 玲談)
★ナダール・マブナ
(会員 N)

ナダール帝国皇帝。(本望だろう。 小白滝談)

★モーダル・ヒデア 
’会員 M)

ナダール随一の戦士。(イメージはクールギンね 小白滝談)

★Drカノヤ
(会員 K)

ナダール帝国機械参謀(何となくイメージ 小白滝談)

?詩人
(神内 准)

※ミーフ  ある運命に基づいて行動している 謎の一応、吟遊詩人。(中立ですからどちらにつくもご自由に 小白滝談)