3500Hit記念公開
妖霊祓いはカフェにいる story.1
歌う人形

解説

上杉 明

 今回も旧作である。
 しかし、今回はただ者ではない。
 実は、旧作は毎回
 ○底本は現存するワープロデータもしくは掲載誌のOCRデータによった。
 ○明らかな誤記・誤植はこれを正した。
 ○機種、プラウザの機能によって再現しづらい機能(ルビ等)文字(ローマ数字等)が底本に存在した場合はこれを一般的に表示可能な表現(後括弧、アラビア数字等)に改めた。
 ○底本は一挙掲載であったが、web上での回線速度を考慮し、前編・後編とした

 こういう処理を行っているのだが・・・。実は、今回はこの処理を前後編に分けた以外は一切行っていないのだ。テキストファイルを前後編に分けて流し込んだだけである。

 読めないのである。今までの『いつか虚空の上で』にしろ『妖精』にしろ、読み返すのは容易であった。いや、
 「ふむふむ、なかなかやるじゃん。20代の私」
 などと余裕ぶっこいていられたのだが、今回は何故か駄目である。読み出して瞬時にさぶいぼが出たのだ。
 読み返せない!
 青臭い!
 こっぱずかしい!
 ふりがなだけでも、なんとかしようと思った努力はしかし、猛烈な睡魔、便意、頭痛に歯痛、生理痛(嘘をつけ)、尿意によって遮られた。48時間の戦いの後、(8日の『呆冗記』で更新するようなことを言っていながら10日に延びたのはこれである)私は兜を脱いだ。これはもう、このまま出すしかないではないか。
 というわけで、完全原酒蔵出しである。一切、てにおはすらもいじっていないのだ。なんとかどうにかしたいとは思っているのだが・・・。
 ま、ともかく発酵しきった小説であるがお読みいただきたい。が、これでは解説にならないので、最後に、28才の上杉明に解説をさせて終わりとしたい

○あとがき

 この作品は、HAL君のイラスト『歌う人形』

(今回、掲載にあたって掲載号探したんですが見つかりませんでした)

に触発された事をここに明記します。ありがとうHAL君。

 また、プロローグの店については冴速 玲氏の『妖魔記』の

パクリです。更に、第一話と雰囲気が似てしまったので相談した所、

快く掲載を許可してくれました。ありがとう。冴速さん。

 さて、タッカンものを期待していた方、ごめんなさい。

次回こそ、タッカンです!

 おお、そうか28才の私、次回はタッカンなのだな。では、4000HITではタッカンの昔の話をご覧に入れよう。うむ。ではでは。(02,7,10)