解説
上杉 明
今回も旧作である。
しかし、今回はただ者ではない。
実は、旧作は毎回
○底本は現存するワープロデータもしくは掲載誌のOCRデータによった。
○明らかな誤記・誤植はこれを正した。
○機種、プラウザの機能によって再現しづらい機能(ルビ等)文字(ローマ数字等)が底本に存在した場合はこれを一般的に表示可能な表現(後括弧、アラビア数字等)に改めた。
○底本は一挙掲載であったが、web上での回線速度を考慮し、前編・後編とした。
こういう処理を行っているのだが・・・。実は、今回はこの処理を前後編に分けた以外は一切行っていないのだ。テキストファイルを前後編に分けて流し込んだだけである。
読めないのである。今までの『いつか虚空の上で』にしろ『妖精』にしろ、読み返すのは容易であった。いや、
「ふむふむ、なかなかやるじゃん。20代の私」
などと余裕ぶっこいていられたのだが、今回は何故か駄目である。読み出して瞬時にさぶいぼが出たのだ。
読み返せない!
青臭い!
こっぱずかしい!
ふりがなだけでも、なんとかしようと思った努力はしかし、猛烈な睡魔、便意、頭痛に歯痛、生理痛(嘘をつけ)、尿意によって遮られた。48時間の戦いの後、(8日の『呆冗記』で更新するようなことを言っていながら10日に延びたのはこれである)私は兜を脱いだ。これはもう、このまま出すしかないではないか。
というわけで、完全原酒蔵出しである。一切、てにおはすらもいじっていないのだ。なんとかどうにかしたいとは思っているのだが・・・。
ま、ともかく発酵しきった小説であるがお読みいただきたい。が、これでは解説にならないので、最後に、28才の上杉明に解説をさせて終わりとしたい
○あとがき
この作品は、HAL君のイラスト『歌う人形』
(今回、掲載にあたって掲載号探したんですが見つかりませんでした)
に触発された事をここに明記します。ありがとうHAL君。
また、プロローグの店については冴速 玲氏の『妖魔記』の
パクリです。更に、第一話と雰囲気が似てしまったので相談した所、
快く掲載を許可してくれました。ありがとう。冴速さん。
さて、タッカンものを期待していた方、ごめんなさい。
次回こそ、タッカンです!
おお、そうか28才の私、次回はタッカンなのだな。では、4000HITではタッカンの昔の話をご覧に入れよう。うむ。ではでは。(02,7,10)
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