究極のアルペンスキーテクニック Ultimate Alpine Ski Technic | |
報知新聞社 価格1500円 文章:見谷昌禧 写真:木村之与 1979年12月1日出版 |
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スキーテクニックのテーマを外国人にも解るように英語の解説をつけた。 オーストリア国立スキー学校校長 シュテファン・クルッケンハウザー教授からテクニックの キャプションだけでも英語にして欲しいと言われた事がある。 この時代のスラローム競技では、ポールの素材は竹か棒であった。 当然、滑る技術は、ポールの外側を“スリ抜ける滑り”であった。 ステンマルク、メーヤ兄弟、グロス等の活躍を記録した。 ワールドカップの魅力 アルペン競技には世界新記録というレコードはないが、そのひとつひとつの激しさはすばらしい。 1969年シーズンからワールドカップレースが発足し、最初の2年はフランスのジャン・ クロード・キリーが圧倒的な強さを発揮してワールドチャンピオンになった。 アルペンスキーの歴史で三冠王を獲得したのは、ザイラーとキリーの2人。 時代の違い、レース数の違いこそあれ、2人は最強の選手である。 これからの時代(1970年代)は、スペシャリスト全盛時代であり、もう三冠王を獲得する選手は 出現しないだろう。世界のトップレーサーの滑りを見ると感動を覚える。 また、勝つ選手は、滑りに自分の形をもっている。 この形は、ハード・トレーニングから生まれるとも記している。 オリンピック、世界選手権の金メダルはスポーツマンにとって最大の魅力である。 2年ごとのチャンスにうまくめぐり合わねばならない。 また、この二大ビックレースは約14日間、トップコンデションを続ける集中力が問題になる。 一方、ワールドカップは12月から3月までの4か月間もトップコンデションを維持しなげればならない。 これは不可能な事で、ワールドカップはアルペン競技の耐久レースだ。 |
見 谷 昌 禧 の 著 作
新アルペン競技テクニック Modern Alpine Racing Technique | |
スキージャーナル社 価格1800円 文章:見谷昌禧 写真:木村之与 1984年11月15日出版 |
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1982年から1984年で、つまりシュラドミング世界選手権からサラエボ・オリンピックまでの3年間における トップ・レーサーたちのスキー・テクニックについて解説したものです。 アルペン競技スキーの長い歴史のなかで、この3年間というのは、ほんのわずかな時間にすぎないが、 この間にアルペン競技は大きく進歩し、また変化した。 中でもスラローム・テクニックの変化は重要な意味を持つ。 この変化とはいうまでもなく ”可倒式ポールの採用“ による、新しいスラローム。 可倒式ポールの登場によって、選手たちの通る滑走ラインは、従来よりもはるかに直線的となり、 スラロームはポールをすり抜けて滑る競技から、そのポールを倒していく”棒倒し競技”へとその形を変えてしまった。 またスキー板やブーツの性能の向上がトップレーサーの技術をさらに磨き上げ、先鋭的なものにした。 この時代になってようやく、競技スキーの”より速く、より強く“のテーマを基礎スキーの分野で話題になってきた事はうれしい限りである。 |
驚異のスキー術 翔ぶように滑る秘密集 | |
青春出版 価格590円 著者:見谷昌禧 1976年12月25日出版 |
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この本は、たちまちあなたを変身させる。 従来のスキーの本は一から十まですべて習わなけば上達はあり得ないように書かれているが、 私にすれば日本のスキー指導体系が指導者をつくるためのレッスン構成になっているから なのである。 こんなレッスン構成にとらわれていては、スキーの上達など到底あり得ない。 この本で展開している内容は、歳月をかけて努力し工夫して掴んだ即実戦的で間違いなく 上達を三倍 スピードアップさせる決定的な方法だと自負している。 この本を書くに当たって、編集者から大変な指導を受けた。 そのお陰で、15万部売れた。私の出版物で初めて多量に売れた本である。 内容は、文章を書く時の発想を変えたことが、読みやすかったのであろう。 イラストレイターの人は、スポーツ物は初めてであったが、ラインに力強いものを感じた。 |
最新スキー ワ―ルドカップの技術 | |
スキージャーナル社 価格1600円 文章と写真:見谷昌禧 一部写真:久保暁生他 1993年11月15日出版 |
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世界のアルペンスキー史上、勝利は個人の名誉だけのものから、1991年から1992年を 契機にして勝利者に“賞金が出る”ようになった。驚異的な出来事であった。 毎年取材している者にとり、この現象は自然の成り行きに思える。 かつてのレーサー達は時代の変化を痛感していることだろう。 日本スキー界にとって勝つための秘訣は“心技体”でなく“体技心”の順に 鍛え上げることが必要だ。 勝つための秘訣が何処からか降って来るものとカン違いしているコーチも選手もいるから驚きだ。 理論武装した合理的なスキーが勝たせてくれるのではない。 選手自身ハードトレーニングによって勝つためのテクニックを編み出すことなのです。 この本の中でのトップレーサーのすべりを参考していただけると幸いです。 トンバ、ジュラルデリ、ヤッゲ、フォグデ、フルセット、ハインツァーの全盛。 トンバはスター的要素と実力を合わせ持ち、スキーファンにワールドカップレースの魅力を与えた。 |
スキー | |
ベースボール・マガジン社 価格2800円 著者:見谷昌禧 1991年6月25日出版 |
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絵で見るスポーツのシリーズもの。 |
攻撃スキー 技術と練習法 | |
成美堂出版 価格720円 著者:見谷昌禧 1988年10月20日出版 |
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年々近代化されてきているスキー環境のもとで、スキーヤー自身がどのような斜面を選んで、 どのようなスキー技術を練習したら効果的であるか、私の経験から整理してみたのが本書の 内容であり特徴でもある。 斜面に応じたスキー技術の練習方法を参考に、自分自身で体験した感覚をプラスしていただき 自分に最も適したスキーの楽しみ方を編み出していただけることを願ってやみません。 |
キミはこれでベストスキーヤー SKI技術シリーズ 実践ポールレッスン | |
実業之日本社 価格390円 著者:見谷昌禧 1981年11月15日出版 |
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一夜にしてスキーがうまくなる魔法なんてない。 私の経験などを織りまぜて、トレーニングをつみながらレースに勝つ要領について解説した。 この本がスキーテクニックに悩んでいる人たちの参考になれば、とてもうれしい。 |
世界のスキー技術 | |
ベースボール・マガジン社 価格3000円 著者:見谷昌禧 1977年3月30日出版 |
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題材は、1974年スイスのサンモリッツでの世界選手権、1975年ワールドカップ、プレオリンピック、 1976年のインスブルック・オリンピック等で、札幌オリンピックからインスブルックまでのテクニックと 用具の変遷も著しい。 (後に偉大な選手になったステンマルクは、サンモリッツがデビュー戦)。 ワールドカップレースの中でも、クラシックレースと呼ばれている有名なレース。 スイスのウエンゲンで開催される“ラバホーン大会”とオーストリアのキッツビェールで開催される “ハーネンカム大会“を紹介し、大会で活躍した選手の滑りの解説と成績。 滑りを解説した有名選手は、ステンマルク、クラマー、トエニ、プレル、ミッターマイヤー等。 |
パワースキー (POWER SKI) | |
講談社 価格3900円 文章と写真:見谷昌禧 1973年11月10日出版 |
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1969年に日本体育協会へプロコーチとして就任し、強化に専念すると同時に多くの記録を残す事ができた。 1972年札幌オリンピックの大会の成績と内容、アルペンチームの強化策について詳しく書いてある。 全日本滑降チームが風胴実験を東京大学と立川自衛隊で実施した。 東京大学でデーターを取り、自衛隊で実際の風を体験した。 風の力に対して身体のバランスの確保が難しく、選手は人体実験で時速218キロを体験した。 滑降競技は時速120キロで、そよ風に感じるとの事だった。 また、風に対して非常に敏感になり、クローチングフォームが理想的になった。 スキーでターンする時の身体の動きを ”円錐振り子のテクニック“ と表現した。 この理論を基に、札幌オリンピックで活躍した選手の滑りを解説した。 この時代では大変高価格な著書となった。 |
これがスキーだ 上達のポイント | |
成美堂出版 価格500円 文章と滑り:見谷昌禧 写真撮影:松沢清人 1972年11月1日出版 |
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見谷スキーメソッドを紹介。 初心者には初心者なりの、上級者には上級者なりの滑るコツを解説している。 |
スキー 世界の技術 世界の強豪に学ぼう | |
講談社スポーツシリーズ 講談社 価格780円 文章と写真:見谷昌禧 1971年10月20日出版 |
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スキー競技4種目の競技説明と世界のトップ選手の技術を紹介。 なお、アルペン4種目の歴代のチャンピオンの紹介もしてある。 |
勝つためのアルペン競技テクニック これがワールドカップ・レーサーの滑りだ | |
スキージャーナル社 価格1600円 文章と写真:見谷昌禧 1997年2月20日出版 |
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1972年札幌オリンピックが決まった時が初版で、1998年長野オリンピックが決まった時に再び出版できるのも 何かの“縁”を感じてならない。オリンピックは、私の青春の全てであったからだ。 この業界では、“分解写真では絶対に食べていけない”という説がある。 だが、私はスキー・コーチであるので、分解写真以外興味がない。 撮り続けたお陰で数冊の本を出版できる幸運に恵まれた。 今回のテーマは、1970年以来提唱してきた“円錐振り子のテクニック“に固執してみた。 この理論は、いかに速く滑ることができるかをテーマにしたもの。 人間の歩く・走る動き、すなわち“四肢間相反運動“の動きを核として、身体のエネルギーをいかに合理的に使うべきかを論じた理論である。 身体の軸線、すなわち体軸をどう使うかを論じたものではない。 なぜならば、体軸は不変的なものであって論じるに値しない。 最近の理論で、ターン時に体軸をターンの内側に倒すと言う言葉と表現に接するが、私の主張している理論とは全く違うものである。 1000枚の写真を使用して可能な限り正確にトップレーサーのテクニックを観察して頂きたいからである。 多くの選手の参考になることを願っております。 |
みんなのスキー 初歩からポールテクニックまで | |
成美堂出版 価格1200円 著者:見谷昌禧 1978年11月1日出版 |
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はじめてスキーをつけて雪の上に立つスキーヤーのための「よちよちコース」から、競技会を目ざす スキーヤーのための「レーシングコース」まで、各スキーヤーの目ざす能力クラス別に6つのコースを設定している。 |
見谷マサヨシの実戦ポールレッスン | |
実業之日本社 価格390円 著者:見谷昌禧 1971年1月1日出版 |
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競技の基礎スキーテクニックを使って、ポール練習へのアプローチをする。 |
競技スキー入門 POWER SKI ポール練習をしよう | |
講談社スポーツシリーズ 講談社 価格780円 文章と写真:見谷昌禧 1971年12月25日出版 |
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最近のスキーヤーは、驚異的にスキーテクニックが向上をしている。 このようなスキーヤーは、ポール練習を取り入れたスキーの楽しみ方に興味を 示してきている。 世界の新人トップレーサー、イタリアのトエニ、西ドイツのノイロイター等が オーストラリアのスレドボ・スキー場で開催されたFISレースに参加していた。 この2人は、この大会から世界に台頭した。 |
アルペン競技スキー (初版) ALPINE SKI TECHNIC | |
実業之日本社 価格1600円 文章と滑り:見谷昌禧 写真撮影:薬師洋行 1971年12月11日出版 初めての出版 |
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1969年IOCの会議で、1972年札幌オリンピックが決定した事を記念して出版。 札幌オリンピック関係者、特に、NHKアナウンサーのアルペン競技の参考書となった。 アルペンスキーの専門書としての初めての書籍。 “基礎スキーは歩くように、そうして競技スキーは走るようにしてスキーをする”ことを提唱した。 速い滑りは、目の通る軌跡とスキーの通る軌跡と可能な限りちかづくことが望ましいとも 提唱している。 アルペン競技のルール、種目の特性、選手の資格、練習方法、練習種目と種目名 、 コンディショニング等を詳しく紹介。 この本の最大の特徴は、スキーテクニックを連続写真で表現して身体とスキーとの動きが わかりやすく説明している。 |
アルペン・カービングテクニック カービング新時代のアルペン最速テクニック | |
スキージャーナル社 価格1800円 文章とビデオ:見谷昌禧 コンピューター画像処理:中澤道治 2000年12月30日出版 |
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20世紀最後の冬となった1999年から2000年シーズン、アルペンスキーの世界に大きな変革が起こった。 その変革とは、スキーの長さに関するものである。 2、3年前からスキーの形状が変化し全長が短くなり、サイドカーブの半径も小さくなったカービングスキーが登場。 今までの常識では考えられない形状へとスキーと変化したのである。 一説によると、スノーボード作りの発想をアルペンスキーの設計に取り入れともいわれている。 カービングスキーの特徴として、サイドカーブをきつくして左右にターンする動きを容易にさせたのである。 更にスキーの弾力性とマッチさせたプレートの開発によって、素早いエッジの切り替えが容易になった。 しかし当初は、高速安定性に不安があるということで、競技の世界ではあまり関心がもたれてなかった。 従来のスキーと比較してサイドカーブの絞りが多少きつい物をレースカーブと呼び、主に大回転競技で使用された。 このように操作性がアップしたカービングスキーは、直進性に少々難があるにせよ、連続的にすばやくターンする事を追求しているスラローム競技には最適なスキーとなり、まずは若手選手が使い始め、 予想外の好成績をおさめた。 この事からアルペン界が一気に注目しはじめた。 スラロームに関していえば、緩斜面や中斜面でのスラロームのタイムレースで、カービングスキーが好タイムを出したことが本格的な開発のきっかけになつたのである。 若い選手が、好成績を出しても、ベテラン選手達はすぐには短いスキーに履き替えることはしなかった。 シーズン初めから一ヶ月以上かかって、徐々に短めのスキーを使いはじめた。 ワールドカップのスラロームで、カービングスキーの使用を決定的にしたのは、コンチネンタルレースやその他のレースでの好結果がワールドカップレースにも波及していったのである。 更に、実際にワールドカップでスタート順の遅い選手(50番台)が上位を占めるようになったのである。 この本の最大の特徴は、デジタルビデオで撮影したものをスチール写真で撮影したように分解写真に組合わせたこと。 デジタルビデオの特徴を生かし、コンピューターで画像を合成して世界のトップレーサーの滑りを明確に表現した。 |