
出来た堆肥とエキスの利用
堆肥の利用
二次分解の終わった生ゴミ堆肥は、取り出してプランターや植木鉢の土に混ぜる。
混ぜた段階では、ゴミの形が残っているが、1ヶ月もすれば、土そのものとなって形はなくなる。但し、野菜や果実の木質化した部分や莢付き落花生の殻、鶏がらの骨などは、分解されずに残る。従って、生ゴミ処理容器には入れないで、回収ゴミとして出す。アサリの貝殻等も分解しないが、ガスの火で焼くともろくなり、細かく崩れるので、カルシウム分として石灰の代わりに土に混ぜるとよい。
堆肥を入れた土は、軟らかく、作物の生育はすこぶる良い。
生ゴミ堆肥は、土壌改良の効果だけでなく、肥料分も多いので、化学肥料を与える必要はない。むしろ、肥料が効きすぎるので注意が必要だ。生ゴミ堆肥を混ぜた土でトマトを育てると、果実の尻の部分が黒くなって腐る尻ぐされ病がでる。
これは、窒素分の過多とカルシウム不足が原因で起こる生理病であるが、石灰を与えてもカルシウムの吸収が阻害されるのか効果がなく、生ゴミ堆肥を余り沢山入れないようにするのがよい。いちごも生ゴミ堆肥が多いと葉は旺盛になるが、花付きが悪く、病害が出やすいようだ。
レタス等葉もの野菜は、過剰施用の影響はなく、気を使う必要はなさそうだ。
堆肥に作物の根が触れると生育が阻害されるので、播種したり、苗を植え付ける場所と堆肥を入れる場所を離すようにすじ状に堆肥を入れたり、堆肥を加えてから1週間くらいおいて苗を植える等工夫をするとよい。
エキスの利用
生ゴミ発酵容器の底に貯まる液汁は、生ゴミの投入が終了した段階と静置発酵が終了して中身を取り出すときにコックを開けて流し出し、空きペットボトルに詰める。液汁(エキス)の量は、重量で投入した生ゴミの1/4位になる。
これをどのように使うかを以下に説明する。
・液肥として:ジョウロに水を入れて、エキスを少量加えて草花に撒いて使う。正確に濃度を調整していないが、濃くならないように気を付けている。
・排水パイプの洗浄:洗面台や風呂の排水溝、水洗トイレに水で薄めたエキスを流すとエキスに含まれているバクテリアの働きで汚れが分解され、消臭にもなると発酵容器の取扱説明書に書いてあったので、実行している。但し、エキスもかなり臭うので、流し込んだ後に水をよく流す必要がある。
以上が基本的な利用方法だが、発生量に比べて使用する量は限られる。そこで、次のような使用方法も開発した。
・鑑賞魚水槽の水質保持:我が家には、90cm水槽があり、タイリクバラタナゴを飼っている。以前は、水質を保つために数ヶ月毎に水を半分程度入れ替えていたが、水量が多いので、面倒な作業である。
水槽にエキスを混ぜた水を入れてみた。魚に特に影響はないようで、水草の生育が良くなったように思われた。水をポンプで循環させ、エアレーションもやっているが、エキスに含まれるバクテリアの働きで、餌に由来する有機物が分解され、水質が保たれるようである。ここ3年間、蒸発して減った分の水を補給し、エキスを少量加えるだけで水換えをしていないが、水質は良好に保たれ、魚も滅多に死ぬことはない。有機物は分解されても、餌やエキスに由来するミネラル分が蓄積されると思われるが、自然に増える巻き貝を時々除き、茂りすぎた水草も取り出しているので、それによって排出されていると思われる。
・