| 日の出や日没のように、毎日くりかえされる現象ならともかく、なんの規則性もまえぶれもなく太陽が暗くなるのですから、とてつもない恐怖を感じたのでしょう。
このまま永遠に闇夜が続くのだるうか?
そんな不安がこの神話の原点だと考えられます。皆既日食を「神の悲しみ」だと解釈した古代人たちは、異常気象や巨大地震などの天災を「神の怒り」としてとらえていました。
神の悲しみをなぐさめ、神の怒りをしずめる天鈿女神は、天災から人々を守る巫女の開祖になりました。
神にささげるものは、熱狂的でエロチックな踊りです。これがわが国で最も初期の宗教儀式のひとつのようです。
「こんなストリップ劇場みたいな事が、本当に古事記に書かれているのか?」と思う人もいるかも知れませんが、神話にはエロティックでグロテスクな部分がかなり多くあります。
現代人の「常識」とはかなりかけはなれた世界なのです。
巫女のように神や精霊と交信できる人をシャーマンと呼びます。
そのシャーマンによって成りっ立ている宗教をシャーマニズムといいますが、ある宗教学者はシャーマニズムを「エクスタシーのテクニック」と定義しています。
日本の原始宗教は、南国風官能的シャーマニズムだったようです。
|