家庭の医学 | K-081 | 良い小児科医の探し方 | 家庭医学のTopへ |
良い小児科医の探し方を問われることがあります。 卒業直後の医師なら経験不足との評価は可能ですが、五年も経験をつめば通常の小児科医療全般に対処できる経験は得られます。 この経験は技量との言葉に置き換えても良いでしょう。 卒後に五年を経験した医師には小児科医療に必要な知識の過多はあっても、診療医としての技量に甲乙をつける必要はないと考えられます。 総合病院では複数の小児科医が分野を分け合って担当しますから、専門性は必要な条件となりますが、街の小児科診療所では小児医療の全般を担当しますから、専門性で力量を評価するのは誤りです。 これだけの前提で、保護者に小児科医の力量を評価することは不可能と考えます。 医師間でも正確な評価は不可能です。 ペーパーテストをしても判定は不可能です。 それでも良い医者を探す方法はあります。 良い医師の定義を考えてみましょう。 良い医師とは子供に健康に関する異変が起こった時、正確な診断を行って、迅速に・適切に異変を解消する治療と適切な回復へのアドバイスが受けられる医師です。 逆に言えば、困る条件は、優柔不断な診断・粗雑な対処・ミスのある対応です。 この三項も患者側からは判断の難しい事項です。 長く書きましたが単刀直入に、見分け方を書きましょう。 診療所の外観・所内のしつらえは工事業者・内装工事でどのようにも美化出来ます。 しかし室内の整理が不十分で乱雑な診察室なら、医師の性格も粗雑と判断できるでしょう。 診療には多種の医療器具が必要となります。 診察室内では器具も整然と整理整頓されて診察机も整然とされているなら安心できます。 逆なら粗雑な性格の医師と判断されてもよいでしょう。 粗雑な性格・乱雑な整理は注意力の散漫・ミスの誘発にも繋がります。 医師には繊細で緻密、的確な判断で見過ごしが無い。 これらを診察室の状況から判断されるのも一法です。 建物の外観・構造物の豪華さに惑わされないようにしてください。 |
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