家庭の医学 | K-067 | 親父の背中 Ⅱ | 家庭医学のTopへ |
“親父の背中” ・ “親父の背中を見て育つ” と言う喩えがよく話されます。
これは父親に家庭で精神的な中心になる役割を果たして欲しいと望んでいるのでしょう。
家庭の築き方・家庭の動かし方は時代の流れで変わってきました。
以前の父親は家庭内の運営は母親に任せて、会社・社会での活動に専念することで役割を終える傾向にありました。 育児は母親任せでした。
現代の女性・母親は育児への父親の参加を強く望んでいます。 乳児期の育児参加では育児労働の分担です。
子どもの成長に従って、父親の育児参加は子どもの遊び相手になっていくようです。
以前の父親は顔を社会に向け、家庭には背を向けていたから “親父の背中” と言う喩えがされたと考えます。
現代の家庭では父親も家庭に顔を向けていますから、“親父の背中” は家庭から消えたと云ってもよいいでしょう。
しかし、“親父の背中を見て育つ” に含まれた ‘精神的な中心になる父親’ ・ ‘家庭の規律を作る父親’ は必要なはずです。
“親父の背中” には ‘威厳・権威’ も含まれていた事を忘れないでください。
旧態依然とした “親父の背中” に変わる父親像を、現代風の両親の役割分担の中にも作る必要があります。
父親がこの役割を果たすためには母親も協力して欲しいと考えます。
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