育児の広場 | I-021 | 縦て抱きの評価 四ヶ月までの縦抱きに反対 | 育児Top へ戻る |
このHP (子供の健康) では横抱きを勧めています。 立て抱きについては賛成していません。 縦立て抱きも必要な注意を守れば、乳児に悪いとは言い切れません。 街で見かける母親が縦て抱きしている光景を見て反対しています。 “縦て抱き” がよいか “横抱き” がよいかを検討する前に、二つの基本を知ってください。 ① 乳児期の姿勢の成熟 他のコーナーにも掲載しています。 頭から股関節までを腹側に丸くして丸まっています。 腰・膝を曲げて腹に近づけています。 生後には徐々に体幹を伸ばす姿勢に変化します。 頭から腰までを真っ直ぐに伸ばせるのは六か月頃です (短時間)。 完全に伸ばすのはつかまり立ちが出来る頃になります 。 ② 乳児の楽な姿勢 (脊柱にネジレが無い 頭が後方に垂れない 頭から股関節までの脊柱は前方に緩くカーブしている) が保持されることが必要です。
乳児にとって楽な姿勢とは、姿勢の成熟に合致した姿勢です。 短時間なら、これを無視した姿勢にも耐えられます。 授乳時間、授乳後にゲップを出させる時の立て抱きは別問題として、目的を果たす抱き方をしてください。 上の二点は、抱っこする時の注意事項です。 外出時の縦て抱きについて話しをします。
上の二点を配慮した縦て抱きを図で紹介します。 乳児の頭が後ろに垂れないように肩と頭を保護者の体に押さえています。 同じ腕で、乳児の体 (頭から腰まで) も保護者の体に押しつけています。 この時にも乳児の体は後方に弓なりにならないように支えられています。 補助として保護者の右手は乳児の腰・臀部を支えています。 この抱き方は新生児から一ヶ月経過頃までの乳児で両手が使える時です。 外出時には不可能です。 一ヶ月を過ぎ抱っこして外出する時に、この様な立て抱きを実行していますか。 多くの保護者は頭の支えを忘れ、太い丸棒を持ち上げる如くに一方の腕は乳児の肩・胸部、他方の腕で臀部を抱えています。 保護者の胸・腹部の凹凸が影響して、乳児は後ろにのけ反った姿勢になっています。 買い物の時には抱っこバンドを使用し、保護者の手は荷物を持つために使用され、乳児ののけぞり姿勢は一層強まっています。 注意事項を守り、外出時に縦て抱きは不可能と判断しています。 勿論、横抱きにも二点の注意事項を守る必要があります。 注意を忘れ、変な抱き方をしますと、縦て抱きと同様ののけぞり姿勢が乳児に強制されます。 注意事項二点を守るためには、立て抱きより横抱きの方が容易と考えて、横抱きを推奨しています。 注意事項が守られるなら、 縦て抱きに反対しません。 軽い荷物 (ハンドバック程度) なら、注意を守って横抱きは可能と考えます。 買い物に外出する時に乳児を連れて行くのは難題でしょう。 両手を乳児の保持に使えば荷物は持てません。 荷物を持つと、注意事項が守れません。 買い物では抱っこでなくベビーカーの使用が勧められます。 ただし、ベビーカーの使用では正しく使用してください。 育児の広場 IA-08 [正しいベビーカーの使用法] を読んでください。 やむを得ず抱っこして買い物時には、注意事項を忘れず念頭に置き、短時間の変な姿勢には目をつぶるしかないでしょう。 遊びの外出時には厳守してください。 |
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