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成長痛という用語は聞かれたことがあるでしょう。
急に 「膝部・足が痛い」 と訴えたり、「胸が痛い」 と訴えることがあります。
打撲・感染等の原因になることもなく、腫れ・出血等の症状も伴わない、短時間で消失する時に、「成長痛」 と説明された経験があるでしょう。
痛みの訴えは繰り返されることがあります。 繰り返されると、ウソの様に受け取る時もあるでしょう。
“成長痛” は小児科学教科書には殆ど解説されていません。 しかし小児科診察室ではよく使われる用語です。
子供はウソを云っているのでなく、痛みは感じています。
成人なら痛みにならない運動疲労から、子供の未完成な筋肉・骨・関節は容易に痛みになるのでしょう。
この “成長痛” を訴える箇所で、治療の必要な病気による痛みを起こす場合があります。
幼児の場合、本当に痛みを起こしている箇所を正確に説明出来ない時もあります。
医療関係者も、保護者も不注意に見誤る危険は避けて欲しいと思います。
この説明を読まれると、治療の必要がない状況と受け取られるでしょう。 治療の必要は無いのが大半ですが、保護者の納得できる説明を受けるために診察は受けてください。
繰り返しが続く時、痛みの強さが変わっているように思える時、以前の訴えと異なる様に思える時は、おなじ回答になるかもしれませんが受診をしてください。
この様な場合には、最初に一回は必ず受診してください。 二回目からの判断は保護者に任せます。
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