子供の病気 | P-058 | 陰嚢水腫・停留睾丸 鼠径ヘルニアと間違えやすい病気 | 子供の病気Topへ |
男児の睾丸部の異変としてよく見られるものです。
陰嚢が異常に大きいと心配して受診されるのは陰嚢水腫が多いようです。
陰嚢水腫はヘルニア ( そけいヘルニア ) と間違えて受診されることがあります。
陰嚢 (睾丸の収容部分) に水がたまります。
保護者が気づき来院される時はかなり貯留した状態になっています。
裏側からライトを照らしますと、光の透過が確認出来ます。
類似した病気に精索水瘤と呼ばれるものがあります。
以前には注射器で内容物を吸引する治療も実行されましたが、最近は自然吸収を待つ治療方が主になっています。
逆に陰嚢か小さい・睾丸が触れないと受診される大半が停留睾丸です。
睾丸は腹部で形成され、出生前後に陰嚢内部に移動します。
移動 (降下) が出生後の後の長期間も遅れる子供を見受けます。
睾丸の欠損という事態は非常にマレです。
ここに書いた四つの病変、陰嚢水腫 ・ 精索水腫 ・ そけいヘルニア ・ 停留睾丸は小児科医でも診察できます。 診察の結果によっては更に他科の専門医の診察が必要になる場合もあります。
疑われる時には早く受診してください。
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