子供の病気 | P-027 | 蟯虫症 | 子供の病気Topへ |
幼稚園・小学校では新学期に身体計測・健康診断が実施されます。
この時期に蟯虫検査で陽性となり治療を指示される子供が多くなります。
簡単に駆除できる寄生虫ですが、誤った知識も話されています。 正確な情報を書いておきます。
屋外・屋内にある蟯虫卵を食べることで感染します。 これ以外の感染はありません。
体内に入った卵は一ヶ月かかって成虫となり、卵を生むようになります。
成虫は夜間に肛門の外に出て卵を生みます。 この卵が室内にまき散らされて再度口に入ります。
感染予防は食前、排便時の手洗いを十分にする事と、室内の清掃です。
薬を正しく服用すれば、ほぼ完全に駆除できます。
よく家族全員の駆除を幼稚園・学校は奨めますが、これは必要のない事です。検査をせずに薬を飲むことは誤りです。
治癒報告書を依頼されますが、薬剤服用の確認で充分です。
薬の服用後の再感染を考えて一ヶ月後の検査で確認することは正しい事です。 この時に心配なら家族の検査を受けてください。
学校が診断書の提出を求めるなら、この段階での診断書が正確です。
完全な予防は不可能な事です。 多くの子供に無症状で寄生することが多いものです。
肛門周囲に痒みを訴えない限り、手洗い・清掃で充分です。
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