子供の病気 | P-024 | カゼをひかない子どもの育て方 | 子供の病気Topへ |
風邪をひかせない子供の育て方、つよい子にするための注意をよく質問されます。
皆さんが常識だと考えて実行されていることで十分です。
しかし隣の子供に比べてうちの子はよく風邪を引くと心配される話もよく聞きます。
これは、隣のお母さんよりあなたが風邪を引いた、治療が必要だと考える基準に甘さがありませんか。
今回は視点を変えて、どの様な状態なら風邪の治療が必要と判断すればよいかを考えましょう。
しかし、これに正解はありません。 あなたの経験で基準を作ってください。これだけでは記事になりませんので幾つかのヒントを書いておきます。
私は風邪薬は二日分を渡すことを基本にしています。 実感として7割の子どもはこれで治癒します。 残りの大半も二回目で治癒します。 三回目の受診はまれです。
ここで治癒したと書きましたが、実際は咳は残り鼻水も残っているかも知れません。 母親が薬を飲ます状態は脱したと判断されたと書く方が妥当でしょう。
よく、「他の医院では,治癒したか否かをみせにきなさいと言われます」 との話を母親から聞かされます。 しかし見てもらいに行くともう三日間、五日間の薬を渡して「この薬を飲み終わって普段通りにしなさい」と医者に言われることも常です。 大半の場合医者は患者に薬をわたしたがります。
私も来院されると薬を望んでいると判断したくなります。 だから私は 「風邪に関しては薬を飲ます方が良いかどうかの判断を母親が経験から判断されるのが先です」
と伝えています。
無責任にも聞こえますが、風邪の治療はこの程度の問題ともいえます。そして二日間の服薬で OK と判断されて数日後に咳が多くなり再度の受診になっても失敗と考えずに、一つの経験ができたと考えることが寛容なことだと考えます。
この経験が積み重なれば最初の受診機会も迷うことは無くなるでしょう。
案外に判断の甘さで母親が受診機会を多くして、「うちの子はよく風邪をひく」と話されることがあるようです。
よく医者は「来院が遅すぎた」、「勝手な素人判断が病気をひどくした」と言っていますが、このような批判は気にせずに経験を積んでください。
もう一つ、元気であった子が幼稚園に入って風邪をよく引くようになったとの訴えを聞かされます。 近くの子どもとの社会でお互いに持つ風邪のバイキンに耐性が出来ていても、幼稚園という大きな集団になると違うバイキンにさらされて風邪を一時期よく引くようになります。うまく短文に出来なかったので、このようにバイキンなる大業な説明になりましたが意味を理解してください。
風邪をこじらせて肺炎になったとの話も誤りです。今回の記事を参考にこのような話題の誤りにも気づいてください。
最後に、子どもは風の子、少々の鼻水をたらしても走り回っている子どもに薬は必要ありません。
『カゼの治療に抗生物質は不用』 これは何回も聞かされた格言でしょう。
ここでは詳しく触れませんが、実行には患者・保護者の考え方が左右すると付け加えておきます。
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