子供の病気 | P-019 | おたふくかぜ 流行性耳下腺炎 | 子供の病気Topへ |
ウィルスによっておこる病気で、高熱と耳下腺部分(両側の耳の少し斜め・前方・下方)が腫れます。 腫れた部分で痛みを訴えることが多くあります。
睾丸炎・卵巣炎を併発することもあり、希には不妊症の原因となります。髄膜炎・脳炎等の併発もあります。
ウィルスによる病気ですから、一度罹ると免疫ができて二度とは罹りません。
しかし、この耳下腺部分が腫れて痛みを感じさせる病気は、流行性耳下腺炎と呼ばれるもの以外にもあります。 熱を伴うこともあり区別することは困難です。(反復性耳下腺炎 等々)
流行性耳下腺炎を正確に診断するには抗体価の測定検査が必要になります。
診察時の簡単な血液検査では確認できません。結果が出るには時間が必要な検査です。
現状を見ると、正確な診断を受けていないようです。おたふくかぜに罹ったと記憶している子供でも誤診されていることがあります。
一度罹っていると診断されると予防接種は受けないでしょう。 ワクチン自体の評価 (予防接種は個人の判断に任されています) は別として、誤診で接種の機会を失うことは困った事態です。
近くで流行していることを根拠にした断定は誤りです。 風疹についてもこのような誤診を多くみかけます。
抗体価の検査を受けて、正確な診断が必要と考えます。
一例です。 『周辺でおたふくかぜが流行し、子供も同様の症状で、検査を受けずに流行性耳下腺炎と診断されました。 その後に父親も同じ状態になり、内科医院で父親は血液検査を受けたところ、流行性耳下腺炎でないことが判明したそうです。 この父親は子供のおたふくかぜも疑っていました』 このような事実もあり流行性耳下腺炎の診断は容易ではありません。
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