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ここでは腹痛の原因についての解説はしません。
私は小児なかでも年令で云えば十才以下の子どもには、鎮痛剤(痛み止めの薬)は使用すべきでないと考え三十数年間で数回を除いて使用していません。
子供でも低年齢では痛みの部位、痛みの感じ方、痛みの持続時間が正しく表現出来ません。
痛み以外の症状や診察で判った事実から病名が断定できて、推定した原因を治療する時には鎮痛剤は使用できると考えます。
病名も推定できず、‘痛み’ のメカニズムが推定出来ない時点での鎮痛剤は使用しない方が得策と考えます。
痛みが続けば子どもは痛みを訴え続けますが、病気が快方に向いていない事実が判ります。
鎮痛剤を飲まさずに、痛みを感じ続けさせることは子供に可愛そうとの意見も聞こえますが、薬で痛みを消して病気の究明が先送りさせる危険もあります。
いたずらに鎮痛を望まないで欲しいとの意見です。
浣腸をして排便させれば痛みが軽くなるとよく言われます。 腹を暖めることもよく奨められます。 このような方法を利用されることには反対しません。 薬剤を望む気持ちを自省して欲しいとの意見です。
鎮痛剤を使用しないのは私の方針で、適宜に使用を奨める医者もありますから自分の子どもの治療を担当する医者の指示が優先します。 しかし薬を貰うことを強く望んだり、予備にと貰った薬を安易に連用することは控えて下さい。
内科・小児科を受診した四才の子どもが腹痛に痛み止めを一日に三回服用しても痛みが収まらず、元気も無くなってきたので、救急で小児科を受診して点滴だけで治癒したそうです。
診察した小児科医の話では、「鎮痛剤の使いすぎで腸管の動きが鈍くなり、食べた物が先に進まない状態になっています」とのことでした。 これは聞いた話ですが、あり得る話です。
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