乳児の運動発達 】 (概論)         2013/02/01

 現代子は不器用になったと云われますが、主因は乳児の運動発達を正しく理解されていない結果と考えます。

標準の発達経路をたどる育児を超えて、器用な子供を育てることまでも目的に入れた育児を目指した説明をしています。

乳児の運動発達では “粗大運動”“微細運動 (巧緻運動)  の二系統の運動を注目すべきです。

運動発達の原則として、機能の成熟は “頭側から尾側へ”・“中心から末端へ”・“尺側からトウ側へ” 進みます。

‘首の安定’・‘寝返り’・‘這う’・‘歩く’ を通過点として解説されています。 これらが粗大運動と呼ばれる運動です。

この進行は “頭側から尾側へ” に従っています。

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‘オモチャを握る’・‘持ち替える’ 等の手の運動が微細運動に属します。

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皆さんが子供の運動発達に注目される時にはゴールとして “歩く・独歩” を考えられ、途中の経過への注目が少ないと感じます。

「歩ければ良いでしょう」 の説明に納得されています。 ‘寝返り’ の内容・ ‘這う’ についての内容は二の次とされています。

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粗大運動の発達経路・内容の軽視が気がかりです。

粗大運動を通過点としてとらえ、“一連の連続した経過” としての意義を理解されていないように見受けます。  “各運動の質を正しく評価する” への関心が低いように見えます。  その結果として 「どのよな経過でも良い」・「変な運動も異常とはしない」  とされています。

一つの通過点は次の通過点の要素として加わります。 さらに次々に続く通過点の要素としても関与しています。 一つの通過点が不完全に過ぎれば、後の通過点が不完全になるのも自明の理です。

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微細運動には注意が向けられていない様に見受けます。 “微細運動”・“巧緻運動” は “器用” に通じます。

現代子は不器用になったと云われますが、主因は乳児の運動発達を正しく理解されていない結果と考えます。

粗大運動の発達経路・内容を重視することと、微細運動にも関心を持った育児を提案します。

◎ 乳児の運動発達はベルトの如くに連続したものです。  飛び石ではありません。

◎ ヒトとして自然の摂理・進化の摂理に従った標準のベルトは存在します。

◎ 運動は ‘似ている’ で評価するのは間違いです。

◎ “粗大運動” と “微細運動” は車の両輪の様に連動して成熟します。

◎ 四足哺乳類からの進化の結果として二足歩行は可能になりました。 手の機能を考える時には、ヒトとして自然に獲得できる範囲に練習して加えられる技能があります。

◎ “器用な子供を育てる” 為には、‘練習’ という追加が必要です。

不器用に育った子供は

  ○ 結果として、エンピツの持ち方がおかしくなっています。

  ○ 結果として、箸が正しく持てない子供が多くなりました。。

  ○ 一連の啓発から育児の再考を促したい。

此処での解説は “育児を進める” 立場に限っています。

視点を広げるために関連する説明をネットで検索してください。 

関連する問題を探求するキーワードは  ‘粗大運動’、‘微細運動’、‘巧緻運動’ です。

これらのキーワードでネット検索されると、‘学習障害’、‘知的障害’ 等の問題と関連した解説が目に付くでしょう。

逆に ‘学習障害’、‘知的障害’ 等から検索を始めると、 ‘粗大運動’、‘微細運動’、‘巧緻運動’ の障害が解説されています。

[‘粗大運動’、‘微細運動’、‘巧緻運動’に異常がある]  [学習障害・知的障害 等] ではありませんが、育児では注視すべきサインとして受け取ってください。

 

 

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