家庭の医学  KB-02   
  病気と入浴 2  入浴に必要な注意 1
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 病気・風邪の時にも入浴を止める必要が無いことは他に説明しました。 ここでは入浴に際しての注意を説明します。

 入浴の目的には @ 全身を温めて決行を促進する A 皮膚を清潔にする が考えられます。 この中で @ については誤解があるので、説明を付け加えましょう。

 入浴で全身を温める目的には、体の中心まで平熱より暖かくすることにあります。 体温を一度以上は高める必要があります。 体温が36.5℃ の時には、37.5℃ まで暖めてください。

 直径15p もある大きな大根を想像して下さい。 大きななべに入れてあたためる時に45℃のお湯で2分間あたためるのと39℃で5分あたためた時に内の方のあたたまりかたとしてはどちらが良いでしょうか。 料理をする時には低い温度でもゆっくりと熱するほうが内のほうまで熱はよく伝わります。 

 子供は長い時間お湯につかることを嫌います。 100を数えても時間にすれば一分半程度です。 42℃を超える油温で一分半お湯につからせるより、39℃程度で3分以上つからせるほうが体の中心まであたためられます。

 子供には38〜39℃が奨められる温度です。 ゆっくりとつからせれば38℃は体を冷やす温度ではありません。 36℃ 以下になると身体を冷やします。

 一分前後では体の表面をあたためているだけになっています。 39℃ を適温と書きましたが、子供の年齢、季節で気温もかわり適温は変わります。 適温は子供が3分間ぐらいは嫌がらないで湯ぶねにつかれる温度にして下さい。

 全身を温めるとは、体の中心まで平熱よりも少し暖めることが必要です。 

 関連する説明を三項目掲載しています。 他のコーナーも読でください。
  1  病気と入浴 1  病気でも入浴はOK  
  2  病気と入浴 2  入浴に必要な注意 1  このコーナーです。
  3  病気と入浴 3  入浴に必要な注意 2
 
  推敲中  2014/01/17
 

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(朝日新聞 1999.1.18 朝刊家庭欄、近畿版)