家庭の医学 | K-083 | 小児救急の現状 | 家庭医学のTopへ |
時間内の受診は “ 内科・小児科 ” 、 時間外は 「 小児科専門医に診て欲しい 」 こんな態度で良いのでしょうか。
注 “ 内科・小児科 ” の意味は [ 医院のカンバン ] を読んでください 小児科救急医療体制の整備を目指した施策は進んでいないようです。 小児医療体制の見直しが必要になっています。 問題は山積みで、解決は多方面からの取り組みが必要です。 大きな山の小さな側面を覗いてみます。
大都市周辺でも小児科の閉鎖が伝わってきます。 日中の小児医療も閉鎖・縮小方向ですから、夜間・休日の医療が充分でないのも当然でしょう。
夜間救急の現場からは、不要不急の時間外受診も多くあると指摘されています。 保護者は必要な受診と思われても、医療側の確実な判断です。
小児医療費の公的負担が徐々に拡大しているとの報告があります。 この施策により、「無料だから受診しておこう」とする不要の受診が多くなったとの意見も聞かれます。
今回は 『不要不急の時間外受診を少なくして欲しい』 と訴えます。
大都市で一部の医療機関では小児科医を配備して救急受診に備えています。 行政が小児科医を待機させて小児救急を受け持つ場合もあります。 しかし、小児科医を待機させずに小児救急を受け持っている場合が多くあります。
都市部に住まわれていても、日中は 【 内科・小児科 】 or 【 産科・小児科 】 を標榜する医療機関を受診されます。 この様なカンバンの大半は内科医か産科医が掲げてます。 夜間救急では小児専門医の診察を希望されます。
皆さんの期待に添えていない現実と皆さんの矛盾した受診行動をどの様に説明されるのですか。
過労の伴う小児救急は小児科専門医が勤める勤務小児科医、比較的に負担の少ない日中の小児医療は内科医と折半では、小児科を志望する医学生が少なくなります。
子供の緊急事態には小児専門医の対応を望まれるなら、日頃から小児科医を多くする配慮もしてください。
保護者の皆さんも、市街地域で小児科専門医を捜せる場合には 『子供は小児科へ』 に協力してください。
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