家庭の医学      K-079   良い医療機関・満足できない医療機関、良い医者・満足できない医者   家庭医学のTopへ
 
 ここでは医師の診断能力・治療技術・経験量を取り上げません。
 
 診察室で受診者を満足させているか、不満・不安を残しているかに注目します。 同じレベルの医療内容でも、満足度は変わります。
 
 ‘痛みを感じる’ ・ ‘強い疲労を感じる’ 、我が子の場合では ‘痛みを訴える’ ・ ‘普段と異なる状況’ を訴えて受診した時に 「異常は無いでしょう」、検査を実施して 「異常なサインは見あたりません」 との話しを受けて診察室を出た経験を持って居られるでしょう。
 
 心理的な(皆さんは精神的と表現されます) 状況では病気ではなく、個人の取り越し苦労と判断できる状況はあるでしょう。 しかし “痛み” と言う具体的な症状がある時でも 「異常なサインは見あたりません」 ・ 「異常は無いでしょう」 と伝えられる場面があります。
 
 困っている状況、訴えた症状を解消する説明には該当していません。
 
 これでは患者にとっては不親切な説明・満足できない説明と考えます。 上の説明で終わる医療機関は良い医療機関と云えません。
 
 ‘検査所見に異常が見あたらない’ ・ ‘診察した医師の想定した疾患には該当しない’ との意味です。 「実施した検査では異常は有りませんでした」 ・ 「私が予測できる範囲では原因が見あたりません」 と正確に伝えるべき状態です。 自信があるなら解決まで相談を受けるべきと考えます。
 
 「私が予測できる範囲では原因が見あたりません」 と正確に話し、「次には○○という医療機関を受診して原因を探してもらってください。 紹介をしましょう」 までを伝える医療機関を良い医療機関と考えます。
 
 患者・保護者に次の医療機関の探索を一任するのは賛成出来ません。 “ 良い医者 ” なら、希望を確認して次の医療機関の予約まで済ませてくれます。

 患者・保護者にも次の方策を聞き出す努力をして欲しいと思います。 成人の場合に自己判断で中断されるのは勝手です。 子供の場合は完全な安心が得られるまでの執拗な努力を求めます。

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