家庭の医学      K-077   ネットに公開された育児日記   ブログ批判   家庭医学のTopへ
 
 最近ネットにブログとして育児日記が多く公表されています。
 
 これらの育児日記は事実を偽らずに記録されていると信じますが、正しい情報としては受け入れられない事実も書かれています。
 
 小児科・育児に関連するHPですから、育児に限って例示と説明をします。
 
 皆さんは乳児の運動発達のゴールを “一人歩き” と考えるでしょう。 しかしここへ至る経路を検討しますと色々な経路をたどっています。
 
 逆方向で見ますと “一人歩き” をほぼ平均的な月齢で達成していれば “正常” と考えられます。 この見方で理想的と考える経路以外の通過点も‘異常なし’と判断されています。
 
 この考え方に沿った意見は小児科医も発言し説明されています。
 
 一方で “ヒトの進化” の立場から説明すればヒトに固有の発達経路は存在したはずです。 私はこの経路を “理想的な経路” として忘れて欲しくないと考えます。
 
 小さな配慮・努力で我が子を “理想的な経路” に沿って育児をすることは可能です。
 
 経験談の中には “理想的な経路” をはずした事実を自慢話として公表されています。
 
 経験され公表されている事実と、正しい医学常識は必ずしも一致しません。
 
 治療の難しい病気に罹った子供の育児経過を日記としてプログに公開されています。 その苦労を公開される事には反対しませんが、受けられた医療を最善として紹介される記述には賛成出来ません。 医療は患児に合わせた選択がされています。 唯一ではありません。
 
 皆さんの子供よく罹る病気の経験談でも同様の間違いが書かれています。 報告されている家族には良き経験としても、大勢に当てはまると限りません。 
 
 ブログを公開される人には自重を、読者には正確な判断力を持って欲しいと望みます。 正確な情報と照らし合わせる努力と注意が必要です。
 
 詳細に批判するとネット社会では集中砲火を浴びます。 これ以上はブロッグに立ち入りません。
 
 此処までは育児・病気に関係するネット上の経験談についての批判を書きました。
 

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