マスコミ・インターネットに書かれる医学情報の利用についてはくり返し警告しています。

　

　今回は患者・家族の体験談について書かれている情報についての注意を書いておきます。

　

　体験談には病気について知られた事、主治医から受けられた説明、患者自身が集められた医学知識が紹介されています。　

　

　個人に特異な説明が、全てに共通するが如きに書かれている場合が多数あります。

　

　診察室で一般論だけを聞かされたら満足しないでしょう。　あなたの状態に合わせた説明を望むでしょう。　　診察医は一般論と患者に限られた状況に合わせた説明をしています。

　

　報告者は自身に合わせて説明された内容を伝えているのです。　他の人に合わせた説明があなたの状態に完全に合致する確率は低いはずです。

　

　あなたの、あなたの家族に合わせた説明は主治医にしか出来ません。

　

　あなたがインターネット・マスコミから得られた医学情報は主治医に確認が必要です。

　

　経験を伝えられる行為に異論は挟みません。

　

　読者には、医療情報でなく、体験談との認識が必要です。　混同した結果としての悩み・不安を聞きます。　誤解は読者の責任です。

　

　此処ではインターネット上に掲載される経験談について書きました。　今回の指摘は近隣から聞く経験談にも云える注意です。

　

　自己の経験を根拠に、他人に治療法をアドバイスする行動は控えて欲しいと考えています。