家庭の医学   K-045   医療機関の薬と薬局の薬(いわゆる売薬)      家庭医学のTopへ
 
 クスリを手に入れる経路とし三ルートがあります。 @ 医療機関から受け取る A 処方箋により薬局から受け取る B 薬局で市販薬を購入する。
 
 薬局で手に入れるクスリとしては二種類があります。 医師の処方箋によって渡される薬と,処方箋を必要とせずに購入できる薬に二分してください。
 
 後者(いわゆる売薬) は ‘個人の状態 ’を特定して作られたものでなく,‘多くの人に共通な状態’ に合わせて服用できるように作られています。
販売されている薬剤は,多くの人がよく出会う症状・病気の治療に合わせています。
 
 処方薬の殆どが成分は一種類にしてありますが,売薬は数種類の症状を緩解させられるように数種の成分を含む複合薬が主流です。
 
 小児の場合薬の使用量は体重・年齢を基準に個別に計算されます。 抗生物質に例を取りますと,二歳児と三歳児では量は異なります。
 
 売薬は2才〜3才,4才〜6才と量の選択はおおざっぱにされています。 症状に合わせた成分薬の量をみますと少な目に設定されています。
 
 しばらく売薬を服用されて症状が消えなくて来院される患者に薬を見せてもらうと,必要と考える成分が少ない場合があります。
 
 薬剤の効果目的を “多くの人に効果” と “個人に効果” に二分しますと,売薬は前者です。 初期の状態に売薬を活用されることに反対はしませんが,症状緩解に時間を要する時は医療機関に相談することも考えてください。
 
 薬剤師に相談されることに反対しませんが,処方箋を扱わない薬局では売薬にこだわる選択を勧める傾向に注意してください。

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