家庭の医学  K-036   我が子の誕生後に、初めての医者選び  家庭医学Top へ戻る
 
 相談室には乳児を持つ保護者からの,小児科を受診する程でもないと考えられての相談が寄せられます。
 
 この様な ‘些細な問題’ と考える機会を医者選びのチャンスと捉えてください。
 
 些細な問題にも真剣に取り組んでもらえるか? 検査漬け・薬漬けの医療を奨める医者か? 
 
 日常によく出会う問題ですから話の中に信頼できるか否かの判断は可能でしょう。
 
 最初の育児で,初期には自分で判断できないことは多くあるでしょう。恥ずかしいと悩むのでなく絶好のチャンスと受けとってください。
 
 ‘些細な問題’・‘日常によくある問題’と共に “健康診断” も小児科医の選択に良い機会と捉えて小児科医院を探してください。
 
 生後六ヶ月もすぎると発熱・下痢と医療機関を尋ねる機会が出てきます。 事に当たって慌てることなく,事前の準備が必要です。 ホームドクター選びは自分の目で決めて下さい。
 
 患者・保護者と医者の ‘相性’ は個人の価値観で異なります。 友人が良医と奨めても違う評価になることがあります。
 
 近くに総合病院があるからと云って,総合病院小児科医をホームドクターに選ばれるのには反対します。 近くの開業医を奨めます。
 
 総合病院の診療時間は短く、担当医を決めることは出来ません。
 
 皆さんには判らないようですが、本来は守備範囲が異なります。
 
 総合病院の小児科医はカルテを介して患者を知ります。 開業ホームドクターならカルテが無くても患者の生活を記憶しています。
 
 日常によくある風邪・下痢等で総合病院の外来を混雑させて、ゆっくり時間を掛けて診察すべき患者の時間を奪っているのです。
 
 重症・難病でゆっくりと診察を望んでいる保護者の気持ちを普段に知るべきです。 逆の立場になって憤慨しないようにしてください。

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