家庭の医学  K-033   薬の効能と症状    家庭医学Topへ
 
 健康保険の診療では、患者に渡す薬は説明することも業務と見なされるようになっています。 多くの医療機関でクスリの説明はされるようになりました。
 
 しかし,薬品名を伝えない医療機関もあるようです。
 
 ‘解熱剤です’,‘せき止めです’,‘気管支を広げる薬です’ の様な目的を説明するにとどまることが多いようです。
 
 説明には薬品名も教えてもらえようにしてください。 遠慮なく質問してください。
 
 クスリは商品名で流通し、医療機関の説明でも商品名が採用されています。 
 
 同じ化学構造でもメーカーで異なる商品名で販売されます。 僅かに化学構造の違う商品もあります。 ‘ジェネリック薬’と総称されるクスリも該当します。 
 
 相談室には  『○○○と言う薬を貰ったが,書物で効能を調べると自分の症状には合致しません。 間違いではありませんか。』 との相談が寄せられます。
 
 症状の全てに薬を当てはめる使用法が正しいと限りません。(受け取った薬の効能を羅列して、自分の訴えた症状の一つが抜けていること。)
 
 子供の風邪では初期には咳・鼻水の症状が揃わなくても,出てくることを予想して加えることがあります。
 
 症状を直接に消し去る方法でなく,間接的な効果を期待した薬の使い方もあります。 この様な使い方をする時は医者の説明は必要でしょう。
 
 この様な使用も医師の個人的見解で実行することは許されません。 多くの医師の認める範囲内での使用法に限られることは当然です。
 
 書物の解説をストレートに受けとらずに処方した目的を確認してください。
 
 説明を求めないで書物を過信しての医者不信は困ります。

 

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