家庭の医学  K-022   子どものカウンセリング  家庭医学Top へ戻る
 
 ここでは小学生とそれ以下の年齢での話です。
 
 最近はこの年代でカウンセリングが必要かと思わせる状況が多くなりました。
 
 しかしこの年代の子どもにカウンセリングを通して自己変換を求めるのは酷であり、不可能と考えます。
 
 両親を含めて家族を構成する大人が変わり、環境を変えることで、子どもを変える努力が適切と考えます。
 
 必要なら家族以外の周辺の人の協力も必要でしょう。
 
 カウンセリングが必要となってからの努力より、そこに至るまでの配慮が必要だと考えます。
 
 教育に関係する人、精神科医、小児科医・・・が色々な機会に出される意見には貴重な育児へのヒントが含まれていると思います。
 
 赤ちゃんをお持ちの両親にこれからの育児・子育てのヒントとして、強い関心を抱いてください。
 

 

 最近は小学生年代でも心理面の問題で診察室で相談を受けることが多くなっています。
 
 幼稚園年代でも、保護者がこの領域で不安を感じられる場合も多くなったようです。
 
 状態の把握と、対処策の指導を受けるためにカウンセリングが必要と考えられるでしょう。
 
 幼児・小学生年代のカウンセリングについて考えてみました。
 
 子供の性格・思考方針・子供が持つ価値観は、保護者の価値観・育児方針・保護者の用意した家庭環境の箱で形作られると云えます。
 
 カウンセリングとは“本人に変化を求めること”と短く表現出来ます。 しかし低年齢の子供に本人の努力で変革を促すことは可能でしょうか。 結論を言えば「不可能です」としか言えないと考えます。
 
 本人に変革を努力させることが不可能なら、保護者が本人を取り巻く環境を換えて自然と本人が変革するのを待つしか方策は無いでしょう。
 
 “子供のカウンセリング” は言い換えれば、“保護者のカウンセリング” とも云えます。
 
 子供を変革するためには保護者の変革が不可欠です。
 
 この場合に保護者の価値観・育児方針・保護者の用意した家庭環境等の情報を聞き出そうとしますと、保護者の責任追及をしているように誤解されます。 
 
 アドバイザーが呈示するアドバイスが保護者の意識と異なる場合には、拒絶をされます。

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