家庭の医学  K-021   薬を飲む時間  家庭医学Top へ戻る
 
 最近薬の飲み方に間違いを見かけます。 基本的なことですが読んでください。
 
 内服薬では ‘食後’、‘食間’、‘食前’ と書かれて渡されます。
 
 これらの薬を渡された時に、“食事をしなかったので薬は飲みませんでした”との話を聞きます。
 
 これらの用語は食事を一応の目途にしているだけで、必ず食事には関係なく相当の時間には服用してください。
 
 空腹時に飲むと胃に負担がかかる事を心配しての配慮もありますが、薬は必要な量を分けて飲む指示ですから見送ると量が足りません。
 
 ‘ 食間 ’と指示された薬を食事の最中に飲まれる人がありますが、これは誤りです。
 
 ‘ 食後 ’は食事を済ませて15分ほど後に、‘食間’は食事の後一時間ほどして、‘食前’は食事の15分前に飲んでください。
 
 小児に抗生物質を飲ませる時も小児科医は服用を忘れることを怖れて、‘食後’に服用を指示しますが、本当は8時間おきに飲むのが最善です。
一日に二回の服用を指示された時には、おおよそ12時間の間隔をあけてください。
 
 ‘ 屯用 ’(‘ 頓服薬 ’と書かれることもあります。) は ‘飲む’  or ‘飲まない’ の判断を患者・保護者に任せたクスリです。 飲む条件を医者が説明します。 よく説明を聞いてください。 飲ませすぎには充分注意してください。
 
 これは基本的な事項ですが、不明な事は必ず確認してください。

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