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 以前にNHK テレビの番組で  「世界の赤ちゃん・小さな命に秘められたスーパーパワー」  という番組を見ました。 世界各国の育児に見られる違いを紹介するものでした。
 
 すぐに日本で取り入れることは賛成されないでしょうが、赤ちゅんの可能性・赤ちゃんの健康面での許容範囲を知らせてくれた面白い番組でした。
 
 幾つかの知っておいて欲しい事を紹介しておきます。
 
 ノルウェイの冬は零下になるのが連日のようです。生後二ヶ月になると防寒のコートで全身の保温は保ち、目と鼻だけを出した状態でベビーカーに載せて戸外で昼寝をさせるそうです。ベビーカーは吹きさらしの軒下に置かれていました。保育所では10台ほどのベビーカーが並んでいる光景も撮されていました。ロシアからの母親も母国では同様の育児をすると話していました。
 
 フランスの母親は発熱時には体温より 2℃ 低くした湯で入浴させると話していました。
 
 フランスの話は、このホームページでも紹介し、奨めている事ですからびっくりはされないでしょう。
 
 この二つの話を冷静に聴いてください。 赤ちゃんに寒中で我慢大会、寒中水泳をさせているのではありません。
 
 ノルウェイの赤ちゃんは十分な防寒をして、極寒の冬の生活を小さな時から体験させているに過ぎないのです。
 
 解熱の目的で入浴で体を冷やそうとしていますが、健康時の正常体温の湯温にしているだけです。 危険な環境に置いている訳ではありません。
 
 永年の習慣も有りますが、誤解もあります。 物事を科学的に見直す度量を保護者の皆さんに期待しています。
 
 厳寒・戸外での昼寝を日本で採用することは無いでしょうが、赤ちゃんの体力が如何に強いかの証です。
 
 乳幼児・子供の限界をもっと大きく見直すきっかけになればと、紹介しました。
 

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