家庭の医学  K-017   子供の鼻水は小児科へ  家庭医学Top へ戻る
 
 よく 「子どもが風邪をひいて鼻水が出るので耳鼻科を受診しました」 と聞かされます。
 
 私はこの話には賛成できません。 このような話をされる保護者に“耳鼻科では聴診器で胸の音を聴いてもらいましたか”と尋ねます。
 
 これが私の指摘したい事。 逆に言えば間違いと指摘する理由です。
 
 ‘風邪は万病のもと’ とよく言われます。それ程たいそうに考える必要もありませんが、風邪と判断される以外の病気もあります。
 
 自分で症状の原因を理解出来ない小児・幼児は軽い風邪と予想は出来ても聴診とか全身の観察が必要です。
 
 あまり深入りすると耳鼻科の先生におしかりをうけそうです。
 
 小児科医の縄張り根性と批判されることを覚悟して、これは小児科の受診が当然と主張させていただきます。
 
 例えばカゼで受診することを予想してください。 最初の受診時には ‘軽いカゼ’ と考えた子供が数日の経過で “気管支炎” と診断することがあります。 気管支炎の症状が重くなり入院が必要と判断します。 総合病院ではこの子供を耳鼻科には入院させません。 小児科に入院させます。
 
 縄張り根性でなく、順当な医療常識です。

 ← ワイドモニターを使用の時  家庭医学Top へ   HPトップへ   子供の病気へ  育児コーナーへ   運動発達へ